今回は、三菱アイのバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎぎ方についてご紹介します。
三菱アイの魅力は、何といってもあの独特のデザインです。
世界中の自動車デザイナーを唸らせたというのですから、軽自動車として異例なロングライフを送ったことも頷けます。
2013年に生産終了となりましたが、電気自動車のi-MiEVは継続して生産されています。
トール型の軽自動車ばかりが人気を集めている中では異彩を放つ、今も人気の三菱アイのバッテリーについて説明してまいりたいと思います。
それでは、三菱アイのバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎ方についてお届けしていきますので、お見逃しなく!
可愛らしくて愛嬌のある感じが人気でした。
三菱自動車の相次ぐ不祥事で、アイもいつの間にか表舞台から消えていった感じですね!
【目次】
三菱アイのバッテリー上がりの原因は?
三菱アイは下記のバッテリーを搭載しています。
- 2WD用 標準 34B19L 寒冷地仕様バッテリーサイズ 42B20L / 44B20L
- 4WD用 標準 42B20L / 44B20L 寒冷地用も変更なし
それほど大きなバッテリーでないので、電装品をたくさん使用してエンジンをかけないままでいると、バッテリーの容量がなくなり、バッテリー上がりになる事があります。
三菱アイにおけるバッテリー上がりの原因で最も多いものを確認し、対策につなげていきたいと思います。
バッテリーの酷使
夏のエアコンは必需品ですよね。
最近の猛暑でもバッテリー上がりが良く聞かれました。
特に渋滞している時などは、アイドリングストップ車では、エンジンが停止して、放電のみが行われます。
満充電であっても、割と短い時間でバッテリー上がりが起きる事があるので気をつけましょう。
渋滞時はオーディオやナビ等も使い、猛暑でエアコン全開にすると、あっという間に不調の兆しが出てくるので、兆候があったら電気の使用を控えるようにしましょう。
また冬場はバッテリーの能力が下がります。
気温0度の状態では、バッテリー能力の80%しか発揮できないと言われています。
夏の酷使で弱ったバッテリーが、また冬場の寒さで8割に性能が落ちるので、バッテリー上がりの可能性は高くなります。
バッテリーの寿命
アイドリングストップ車のバッテリーの寿命は約3年と言われています。
パッケージに3~5年等の表示があっても、注意書きにもあるように、使用の仕方で使える期間も変わってきます。
表示の期間より短い期間しかもたない場合もあります。
ライトや室内灯が暗くなったり、パワーウインドが弱くなったりしたときは、バッテリーが弱ってきた兆候である場合も多いので、専門店などでバッテリーの状態を確認してもらいましょう。
ボディーアース不良と漏電
漏電によるバッテリー上がりということも稀にあります。
漏電の場合にはどこで漏電しているのかを特定しなければいけません。
フューズの切れている場所を確認し、漏電の場所を見つける必要があります。
報告の中にはルームランプの漏電が原因でバッテリーが上がったという事もあります。
何度電球を交換しても玉が切れるような場合には、漏電の可能性があります。
そのような場合には、配線を追っていき漏電個所を特定し、配線を修復しなければいけません。
この作業が結構大変です。
また、電装品は殆どがボディーアースと言って、アース線を車のボディーに繋いでアースします。
本来は金属部分に繋げば、車のボディー全体に電気が逃げてアースされるのですが、塗装したネジや、周りが絶縁の樹脂に囲まれたネジ等にアース線を繋ぐと、アース不良になり不具合が起きることもあります。
バッテリーのマイナス端子は車本体に繋がっているのが確認できます。
このマイナス端子からボディーアースされており、この部分が腐食したりすると、アース不良でバッテリーが上がる事があります。
新車時には殆ど起こりえないことですが、経年により腐食が起きる事は多くあります。
三菱アイのバッテリーにはカバーが付いていますが、これを邪魔だといって取り外す人も多いようです。
無くても問題はありませんが、腐食が進む原因にもなるので、付けておいた方が安全です。
また、カバーを付けていても何度もエンジンの始動と停止を繰り返すことで、端子部分の腐食が起こる事はありますので、不調の時はカバーを外して確認してみましょう!
バッテリーが上がるとドアが開かない?
三菱アイのようにキーレスリモコンの車は、バッテリーが上がってしまうとドアは開きません。
その時には、エマージェンシーキーを使って手動で開けます。
次にキーキャップを抜きエマージェンシーキーをキーシリンダへ差し込み回します。
『エマージェンシーキーを使用するのは純正セキュリティー作動防止の為となります。』
もちろん、バッテリが上がってる為、セルモータは回りません。
下記のバッテリー上がりの対策方法で解決しましょう!
だから、バッテリーのマイナス端子はボディーにつながっているんですね。
ジャンプの時に、最後のマイナスをボディーにつなぐのは、ボディーとマイナス端子がつながっているからなんですね!
三菱アイのバッテリー上がりの対処法は?
三菱アイのバッテリー上がりの対処法は、通常と同じでブースターケーブルを使ったジャンプスタートが一般的です。
三菱アイはエンジンが後部にありますが、バッテリーは前方のボンネット内にあります。
通常の車は、バッテリーがむき出しになっていますが、アイのバッテリーはスッポリとカバーが上からかぶせてあるので、見つけて下さい。
四角い黒いカバーを上に外すとバッテリーが現れます。
カバーを外して作業するようにします!
救援車によるジャンピングスタート
まずは、一般的なブースターケーブルを使って、他社から電源を分けてもらい、その電源を借りてエンジンの始動を行います。
この場合には、救援してくれる車がいること、接続のブースターケーブルがあること、ケーブルをつなぐ知識があること、救援の車が同じ電圧の車であることの要件を全て満たす必要があります。
トラックは同じ電圧でないので無理ですが、普通の乗用車であれば同じなので問題ないでしょう。
稀に特別なSUV等では電圧が違う場合もあるので確認されたほうが安全です。
長く車に乗っている人であれば、ブースターケーブルを持っている人も多く、ケーブルを持っている人の多くは、使い方も知っているのでお願いしてみたら良いでしょう。
ご近所の話しやすい人や、親戚で近くに住んでいる人がいれば聞いてみるのも良いですね。
JAF等のロードサービス
JAFに加入している場合や任意保険のオプションにロードサービスが付いている場合には、利用するのもよいでしょう。
特に原因が分からない場合や、ケーブルのつなぎ方に自信が無い人も、プロの人が診てくれるので安心です。
ダメでも工場などまでレッカーしてくれるので助かります。
会員になっていなかったり、保険のオプションにも付いていない場合には結構な金額を取られますが、保険のオプションについていたら利用すべきです。
どうしたら良いか分からない時には、保険会社に電話すれば対応してくれます。
バッテリーを新品に交換
バッテリーが寿命の時期を迎えていれば、ジャンプスタートしてもすぐに止まってしまいます。
こうなれば、バッテリーの交換しかありません。
ロードサービス等を利用して、交換できるところまで運んでもらう必要があります。
自分で買ってきて交換する方法もありますが、バッテリー自体が軽いものではありませんから、歩いて運ぶことを考えると、ロードサービスを利用するべきでしょう。
近くに、ガソリンスタンドやカーショップがある時は少し考えても良いでしょう。
バッテリー交換といっても、それほど難しいものではなく、工具もスパナ程度で充分ですから、自信のある方はチャレンジするのも良いでしょう。
また、三菱アイのような車にはコンピューターが設定情報などを記憶しています。
バッテリーが上がった時点で、全てのデータが消えてしまうとの報告もあるようです。
ただ新しいものに交換して設定がリセットされると、エンジンの調子が悪くなる場合もあるようですので、できればデータのバックアップなどをしておき、交換後にデータの復旧をしたほうが車の状態も良くなりますので、頭に入れておきましょう。
エンジンが後だから、バッテリーも後ろだと思う人もいるでしょうね。
三菱アイのバッテリーは、サイズアップして蓄電量を増やす人も多いようですね!
三菱アイのブースターケーブルの正しいつなぎ方
三菱アイのバッテリー上がりが起きた場合に、ジャンプスタートする場合のブースターケーブルのつなぎ方と手順を、詳しくご説明してまいります。
まずは、前方のボンネットを開けて、バッテリーカバーを外して下さい!
ブースターケーブルのつなぎ方!
まずは、バッテリーが上がった車に救援してくれる車に、できるだけ近づいて停めてもらいましょう。
ブースターケーブルが届く位置にきたら、救援車のエンジンを切ってもらいます。
最初に故障車のプラスに赤のケーブルをつなぎます。
『プラスは赤』、『マイナスは黒』と覚えましょう。
手を放しても外れないように、しっかりとつけましょう。
続いてこの赤いケーブルを救援車のプラスにしっかりとつけます。
これで両車のプラス同士がつながりました。
そのあとに故障車のマイナスをつなぐのですが、ここでは基本的にバッテリーの端子にはつながず、エンジンのボルト等の金属部分につなぎます。
どうしても金属部分が無い場合には、故障車のマイナス端子につないでください。
※覚えておきたいのは、お互いのプラスとプラス、マイナスとマイナスをつなぐという事です。
これさえ間違えなければ、大きな事故は起きないでしょう。
ジャンピングスタートの手順は?
ブースターケーブルをつないだら、救援車のエンジンをかけて、エンジンが暖まり救援車のバッテリーが充分になるまで待ちます。
そして、故障車のエンジンの始動を試みます。
かかったエンジンは止めずに、かけたままにしておいて下さい。
あとは、つけた逆の順番でケーブルを外していきます。
必ず、エンジンは止めずにかかったまま外して下さい。
- 故障車の−を取り外す
- 救援車の−を取り外す
- 救援車の+を取り外す
- 最後に故障車の+を取り外す
以上の工程でジャンピングスタート作業の完了となります。
間違えると大惨事に?
工具でネジを緩めている時に手元が滑るなどして、工具を介してプラスとマイナスが直接繋がってしまうとショートして、大電流が流れることになります。
プラスとマイナスを間違えないことと、金属部分に接続部分が触れないように気をつけましょう。
でも火花も出たりするみたいだから、やっぱり怖いです。
分からない時は、ロードサービスに頼むしかないですね。
三菱アイはトランスミッションの不具合で安値に?
三菱自動車は、平成26年10月に、アイ、ミニカ、トッポBJ、eKシリーズなどの軽自動車7車種についてリコールの発表をしました。
バルブボデーのリコール
三菱アイは、平成26年10月にリコール届けがありました。
内容は、4速自動変速機の油圧制御装置『バルブボデー』で、ストッパプラグの材質が不適切なため、高速走行や登坂走行等の高油温時の変速動作により、当該ストッパプラグが破損する場合があるります。
そのため、適正な油圧が保てず、変速ショックや変速不良が発生し、後退不能となる恐れがあります。
対処方法としては、バルブボデーを点検し、ストッパプラグが対策前品で破損していない場合は、対策ブラケットを追加します。
ストッパプラグが破損している場合は、バルブボデーを対策品と交換します。
※オートマチックトランスミッションの製造番号や過去の整備記録などの確認により、対策品のバルブボデーが装着されていることが確認できた場合には、バルブボデーの直接点検は行わず、作業完了となる場合もあります。
リコール隠しで三菱アイの相場価格は下落中?
現在は販売されていない三菱アイですが、相次ぐリコール隠しなどで、三菱自動車への信頼が大きく揺らぎ、アイの価格も大きく下がりました。
デザインや、走行性能についても悪評の少ない三菱アイですが、この影響を受けて購入者が激減したようです。
中古車市場でも需要が少ないので、価格は下落したままなので、程度の良い中古車が破格の値段で購入できます。
これは隠された良品で、状態が良いものなら多少年式が古くても相応の価格であれば損はしないと考えます。
勿論、リコールの対策は必要ですが、それ以上の心配は無く、見た目は前方が短いので衝突に弱そうにも見えますが、華奢な割には丈夫で高速走行も問題ないようです。
状態の良い『三菱アイ』があれば、買ってみるのもアリでしょう!
このリコールがとどめだったようで、走行1~2万キロのアイが破格の価格で出回っているとも聞いています。
デザインが嫌いでなければ、買ってきるのもいいですよね!
新車・中古車を買う時に下取りで損しない方法は?
新車・中古車を安く買うには、値引きを頑張ってもらうのが一番簡単ですが、下取りに出す車があるのならば、下取りに出すことで更に安く買えますよね。
しかし、ディーラーの下取り金額に騙されてはいけません!!!
ディーラーは『下取り金額を低めに提示』しているのです。
といったセールストークに使うために、少しずつ下取り価格を上げて交渉の材料にしているのです。
これまで大切に乗っていた愛車は、1円でも高く下取りに出したいですよね?
その為には、あなたの愛車がいくらで売れるのか下取り相場を知っておく必要があります。
そんな時に役立つのが、かんたん車査定ガイドになります。
愛車を一括査定した見積書をディーラーへ持って行き、『この見積りより高くならなければ下取りに出しません』と言うことで、下取り価格の交渉が有利になります。
私がディーラーでフィットを下取りに出した時、初めの提示金額は45万円と言われました。
そこで、無料一括査定を試してみた結果、62万円という査定金額が出て唖然としました。
一括査定を知らずに下取りに出していたら、あやうく17万円も損するところでした!
その後ディーラーに査定金額を伝えたところ、17万円+1万円で18万円アップしてくれました。
ディーラーのやり方に疑問を感じつつも、相手も商売なので知らなければ損してしまっても仕方ありませんよね。
どこのディーラーでも最初は下取り価格を低く提示してくるので、一括査定で買取相場をチェックしていくのを忘れないようにして下さいね。
かんたん車査定ガイドでは、1分ほどの入力で申し込み後、買取相場が表示されます。
ディーラーの下取りで損したくない方、比較用に見積りを取ってみたい、相場だけ知りたいという方は、無料で簡単にチェックできるのでお早めに試してみてくださいね。
まとめ
今回は、三菱アイのバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎ方についてお届けしてきましたが、如何でしたか?
『卵』とも言われた三菱アイの独創的なデザインは、デビュー当時は斬新すぎてビックリしました。
その形状ゆえに、エンジンはリアに搭載されていて、RRに近いMR車と言われました。
リアにエンジンを乗せた車は、過去にも例が少なく歴史に残る車と言っても良いでしょう。
ハイト系の軽自動車に押されて、中古では価格を下げている三菱アイですが、注目する部分はたくさんあり、魅力的な車の1台です。
状態の良い『三菱アイ』を見つけて、隠れた良車を購入しましょう!