今回は、86の最高速が遅いのは本当なのか、加速や最高速のデータからご紹介していきます。
86は、走りを楽しむ車と言われ、見た目も2ドアクーペのスピードを意識したスポーツカーです。
しかし、そのスポーツカー86の最高速度が遅いという評価が広まっているようです。
なぜ86の最高速度が遅いのか、その真相と評価の理由を調査致しました。
それでは、86の最高速が遅いのは本当なのか、加速や最高速のデータからお届けしていきますので、お見逃しなく!
86って最高に速いイメージがありましたが、実際には遅い車なんですか?
何と比較して遅いということなんでしょう。
もし本当に遅いのなら、遅い理由が知りたいです。
【目次】
86はスポーツカーなのに最高速が遅いって本当?
出典:https://gazoo.com/article/guide/161221.html
本当に、86は最高速度が遅いのでしょうか。
遅いとしたらスポーツカーと言えるのかも考えてしまいます。
加速タイムや、86の制作までの過程から、本当の86の持つ意味を探ってみます!
加速タイムの比較
86の『0-100km/h』の加速タイムを他車と比較してみました。
ノーマルのトヨタ86の加速タイムは『7.4秒』です。
実際には8秒台という記録も多数ありますが、『7.4秒』という数字で考えても、86はスポーツモデルの車では、上位ではなく『中の下』くらいに位置します。
ランエボやWRXなどには到底かなわないタイムです。
『7.4秒』は、ノーマルの86では早い方のタイムになりますが、チューニングなどを加えることで、7秒台を切ることができる車です。
そうだとしても、加速タイムで見れば早い車であるとは言えないでしょう。
因みに、86を購入する時に、加速の良いグレードを選択するのであれば『GT』がお勧めです。
『GT』のグレードは、トルセンLSDが搭載され、FRで発生しやすいタイヤの空転を抑えてくれます。
86は遅いスポーツカー?
86は、走り屋ブームの始まりでもある、自動車漫画『頭文字D・イニシャルD』で有名になった車です。
当時は『トヨタ カローラ スプリンタートレノ AE86型』と呼ばれた車がモデルとなっています。
90年代において『古くて遅くてパッとしない車』と言われたのが『86・ハチロク』で、漫画の中では、主人公の持つドライビングテクニックで、ライバルの勝っていくというストーリーです。
漫画でも『チューニングがしやすい車』としても有名で、主人公の父親が足回りやエンジンのチューニングして、徐々に強化されていくのも見所になっています。
つまり『遅い車』で、テクニックやチューニングによって、早い車に勝つという設定です。
当時の『AE86』を再現した車ですが、もちろん当時よりは格段に進歩していますから、速くもなっています。
しかし、人気の当時を再現するので、要望も多い『ターボ化』などは頑なに拒んで作っています。
速さだけを追求するなら、いくらでも方法がありますが、86にこだわるトヨタとスバルの姿勢は評価に値するものがあるでしょう。
86は、早い車ではありませんが、潜在能力はかなり高く、その持っているポテンシャルを引き出すことが醍醐味なのです。
86はいじって楽しむ車?
前述のように、86は高い潜在能力を持っており、チューニングや運転の仕方で、能力を段階的にアップさせることができます。
ノーマルでは出せなかったスピードを、細かい調整でドンドン早くすることができます。
そういう意味で『伸びしろ』が大きいとも言えますが、つまりは未完成で遅い車だと言う証明にもなります。
86は、未完成故に完成に近づくまでの過程を楽しむ車で、『いじって楽しむ車』だと言えるます。
言い換えれば、86は、『未完』であるがゆえに価値がある車だと言ってもよいでしょう。
86は最初から早い車ではなかったんですね。
マンガの車を再現したモデルだと初めて知りました。
遅い車で高性能の車をビュンビュン抜いていくのは、カッコいいですね!
86の最高速が遅い理由は?
出典:https://gazoo.com/article/guide/161224.html
加速タイムの比較では、スポーツカーの中では早い車の分類に属していない事がわかりました。
では、なぜ86が遅いのか、真相に迫ってみます。
86に搭載されているエンジンは?
86のエンジンは、『FA20型』、1988㏄・水平対向4気筒・DOHC、というスバルの製です。
水平対向エンジンは『ボクサーエンジン』とも呼ばれ、国産ではもと航空機の会社であった『スバル』のみが生産しているエンジンです。
これと全く同じエンジンが、姉妹車でもあるスバルの『BRZ』にも積まれています。
また、同スバルの『WRX S4』にも、この『FA20型』エンジンが搭載されていますが、これはターボ搭載モデルで、ターボによって馬力やトルクの不足を補っています。
86は、ノンターボ車であり、パワー不足を不満に感じる人も多いようです。
エンジンの性能は?
86のパワーは、カタログでは200馬力となっています。
1リッターあたり100馬力を超えていれば、かなり高性能なエンジンと言われますので、86のエンジンは性能は高いと言えます。
特に後期モデルでは、馬力・トルクともにパワーアップしており、高加速が期待できます。
もし、中古車購入などを考えている方がいれば、後期モデルの方が高性能であることは覚えておくと良いでしょう。
但し、前述の『WRX S4』のターボ車などと比較すると、かなりのパワーの差があります。
また、カタログでは200馬力となっていますが、実際には160~170馬力と言われていますので、過大な評価もできません。
86のパワー不足は、他の早いスポーツカーと比較した場合には、大きな弱点となります。
ATとMTの比較
ATとMTで最高出力も最大トルクも同じエンジンなら、どちらの加速が速いか検証しました。
ある雑誌によると、トヨタ86では、0-100㎞/h加速で0.5-1秒ほど、最高速では約15km/hほどMTが速いというデータが残っています。
ギア比なども関係するので一概にはいえませんが、ATはミッションが重いの、加速や最高速にも影響がるようです。
但し、あくまでこのデータは『トルコン式AT』でのデータであり、現在では主流となっている『デュアルクラッチ式・DCT』では、全く違うデータも予想できますので、ご注意ください!
ボクサーエンジンの独特のサウンドは魅力がありますね。
エンジンの性能は悪く無いようだけど、過給機付きのエンジンにはかなわないようですね。
敢えてターボは付けなかったというんだから、チューニングで何とかするしかありませんね。
『WRX S4』などと比べると、価格でも50万円以上の差があります。
最高速が遅い86にも魅力が沢山ある!
出典:https://www.hks-power.co.jp/pickup-car/86/index.html
直線ではパワー車に劣る86ですが、では86の魅力とは何なのかが知りたくなります。
特に飛び抜けてカッコいい外観という訳でもなく、スピードも中くらいの86の本当の魅力とは何なのか調べていきます。
86はコーナーリングが得意?
過給機付きのランエボやGTRといったハイパワーとの比較はナンセンスとも言えます。
しかし、直線ではエンジン性能などで劣る事で太刀打ちできませんが、コーナーリングでは86の持つポテンシャルを発揮する事ができます。
もちろん、それを引き出す軽妙なテクニックが必要とされますが、ハイパワーの車に負けない速さを味わう事ができる瞬間です。
リアを流してドリフト走行をするのが86の楽しみ方であり、86復活の際のコンセプトにもなってます。
同じサーキットでも、小回りのサーキットは、86の得意とする舞台です。
86はサーキットよりも峠を楽しむ車?
サーキットでは本領を発揮できない86ですが、コーナーリングと得意とするだけに、峠を走ったりするときには最も力を発揮してくれます。
また、街乗りでは他のハイパワーの車にはかないませんが、ハイパワーの車はその能力を全て発揮する事は難しいでしょう。
逆に言えば、86の能力で充分に街乗りレベルならスピードで大きく負ける事もないでしょう。
少し負けたとしても、連続するコーナーで巻き返す事は可能です。
曲がりくねった道が多い山中などでは、86の本領を発揮できるでしょう。
もちろん、車の能力を過信せず、ドライビングテクニックを向上させないと危険なこともあるので、ご注意ください!
完成させる楽しみを味わう車!
86を購入して戸惑う方も多いようです。
こんなはずでは、もっと早いのではと感じる方がたくさんいます。
殆どがパワー不足から感じることかもしれませんが、チューニングなどでドンドン早くなっていきます。
また、慣れるまでは暴れ馬を乗りこなすように、テクニックを磨く必要もあります。
86は、パワー不足という方も多いのが現実ですが、86のパワーを使いきれるような高い運転技術を持つ人が少ないのも事実です。
テクニックを磨きながら、チューンナップや足回りを改造して少しづつ早くなる、その過程を楽しんで下さい。
86の最高の魅力は『未完』である事です。
それを完成に近づけていくことが、86の本当の楽しみ方です。
峠で気持ちよくコーナーリングできたら最高でしょうね!
特にエンジン性能が良いわけでもなく、サスペンションが優秀というわけでないけど、楽しめる車なんですね。
簡単にいうけど、ドリフト走行って難しいですよね。
ドライビングテクニックを磨く必要があることを忘れてはいけません!
新車・中古車を買う時に下取りで損しない方法は?
新車・中古車を安く買うには、値引きを頑張ってもらうのが一番簡単ですが、下取りに出す車があるのならば、下取りに出すことで更に安く買えますよね。
しかし、ディーラーの下取り金額に騙されてはいけません!!!
ディーラーは『下取り金額を低めに提示』しているのです。
といったセールストークに使うために、少しずつ下取り価格を上げて交渉の材料にしているのです。
これまで大切に乗っていた愛車は、1円でも高く下取りに出したいですよね?
その為には、あなたの愛車がいくらで売れるのか下取り相場を知っておく必要があります。
そんな時に役立つのが、かんたん車査定ガイドになります。
愛車を一括査定した見積書をディーラーへ持って行き、『この見積りより高くならなければ下取りに出しません』と言うことで、下取り価格の交渉が有利になります。
私がディーラーでフィットを下取りに出した時、初めの提示金額は45万円と言われました。
そこで、無料一括査定を試してみた結果、62万円という査定金額が出て唖然としました。
一括査定を知らずに下取りに出していたら、あやうく17万円も損するところでした!
その後ディーラーに査定金額を伝えたところ、17万円+1万円で18万円アップしてくれました。
ディーラーのやり方に疑問を感じつつも、相手も商売なので知らなければ損してしまっても仕方ありませんよね。
どこのディーラーでも最初は下取り価格を低く提示してくるので、一括査定で買取相場をチェックしていくのを忘れないようにして下さいね。
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ディーラーの下取りで損したくない方、比較用に見積りを取ってみたい、相場だけ知りたいという方は、無料で簡単にチェックできるのでお早めに試してみてくださいね。
まとめ
出典:http://varis.co.jp/varis/products/toyota/86-kamikaze/index.html
今回は、86の最高速が遅いのは本当なのか、加速や最高速のデータからご紹介してきましたが、いかがでしたか?
86は『未完のスポーツカー』であり、成熟して完成された車ではありません。
ノーマルな86は、チューニングやカスタムなどによって、いくらでも伸びる可能性を秘めています。
完成されたスピードを楽しむ楽しむ車ではなく、完成に近づいていく『車とドライビング』の過程を楽しむスポーツカーです。
86は、決して遅い車ではなく、『大きな可能性を持った走りを楽しむ車』である事を、もう一度理解しましょう!