今回は、日産ティーダのバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎ方についてご紹介します。
日産ティーダは、2004年に発売され2012年に販売終了となった人気車種です。
排気量が1.5Lと1.8Lのタイプがあり、AT車のほかにMT車の販売もされていましたね。
現在でも中古車市場で人気にある車ですが、一部では故障の多い車とも言われて、人気が二分される車です。
そんなティーダに多い故障を、バッテリー関係を中心に原因や対処法を見ていきましょう!
それでは、日産ティーダのバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎ方についてお届けしていきますので、お見逃しなく!
ティーダは故障が多い車と良く言われていましたね。
どんな場所のどんな故障が多かったのか、良く知りたいです。
バッテリー関係の故障は、バッテリーを交換すれば直るんですか?
【目次】
日産ティーダのバッテリーは寿命が短い?
日産ティーダのバッテリーは構造上、バッテリーに負荷がかかるので、寿命が短いのは事実のようです。
どのような理由でバッテリーの寿命が短くなるのか、装着されているバッテリーから見てまいります。
バッテリーの型式は?
日産ティーダに使われているバッテリーは、通常装備のものが『34B19L』と『46B24L』の2種になっています。
寒冷地仕様では、『55B24L』や『65B24L』が使われています。
バッテリー交換の際には、現在付いているバッテリー上部に型式が書かれていますので、確認されるか販売店やディーラーで聞いてみると良いでしょう。
ティーダのバッテリーは回生制御の影響を受ける?
ティーダは減税対策の為に、エンジンとCVTの制御の変更や『オルタネーター回生制御』、空気抵抗の低減などにより燃費を向上を図りました。
つまり、充電を制御して燃費を稼いでいるので、走行中に常時充電が行われいるわけではない構造になりました。
そのため、余裕を持った放電ができないので、バッテリーの消耗が早いともいわれ、実際の報告でも1年程度で寿命が多く聞かれます。
ティーダのバッテリーの寿命は、普通のバッテリーより短いと言えるでしょう。
オルタネータの故障は高くつく!
バッテリーに電気を供給する発電機のオルタネーターですが、発電による発熱を繰り返す部品なので経年劣化による不具合やトラブルが避けられない高額部品となっています。
バッテリー上がりにもつながるオルタネーターの故障では、部品交換となると安価なリビルト品と交換しても、5万程度の修理代となるのが普通で、覚悟しておく必要があります。
特に中古車を購入する時には、オルタネーターが故障した場合には修理代が高いという事は覚えておいた方が良いでしょう。
充電の制御をして燃費向上に努めたおかげで、バッテリーの劣化が早くなってしまったんですね。
それだけ減税効果での受注増を見込んでいたようですね。
その当時は燃費が一番注目された時でしたから、仕方なかったんでしょう。
日産ティーダのバッテリー上がりの原因は?
日産ティーダにおいても、通常の充電不足やバッテリー酷使によるバッテリー上がりが多く報告されています。
それ以外に、バッテリーの過充電による不具合も報告されていますのでご紹介します。
一番多い原因は充電不足
バッテリー上がりの原因は、ほとんどが『充電不足』です。
ヘッドライトを消し忘れると、数十分で充電不足になってしまいます。
充電不足の時は、他の車両から電気を分けてもらうことで始動できます。
バッテリー液の不足も?
バッテリー液が不足すると、十分な充電ができなくなり電圧不足となります。
エンジンルームを開いてバッテリー液の量を確認しましょう。
バッテリー液が足りないときは補充する必要があります。
バッテリー液の減りが早いのは異常?
バッテリー液の減りが極端に早いときは、『過充電』が考えられます。
過充電とは、必要以上に充電してしまうトラブルです。
オルタネーター『充電モーター』などの故障が考えられるので、無理な走行は避けて整備工場やディーラーで診てもらいましょう。
バッテリー液が減ったら補充すればいいんですね。
でも根本的な原因が改善されないと同じ事になりますよ。
充電機でもあるオルタネータが故障するとバッテリー液の減りが早くなる事があるんですね。
オルタネータの修理は結構高くつくようですね!
日産ティーダのバッテリー上がりの対処法は?
日産ティーダでは、マニュアル車の販売もしていました。
通常の対処法の他に、マニュアル車にのみ使える対処法もご紹介してまいります。
ジャンピングする
周りに協力してくれる車両とブースターケーブルがあれば、ロードサービスを呼ばなくてもエンジンを始動させることができます。
遠方に出ている時などは、宿泊施設や商業施設などにケーブルを置いている場合がありますので、確認してみると良いでしょう。
ブースターケーブルは1,500円程度で売られています。
1セット購入して車に置いておくと安心です。
ジャンプスターターを利用する
ジャンプスターターは小型の充電器です。
50%以上の充電があれば数秒でエンジンを始動できるすぐれものです。
バッテリー上がりを起こす前に事前に購入するか、あるいは周りの人に借りる必要がありますが、あると便利ですね。
4,000円程度から販売されている便利な商品です。
MT車は押し掛けでかかることも?
日産ティーダでは、MT車が販売されています。
MT車限定の方法になりますが、車を押すことでエンジンをかける方法があります。
いわゆる『押し掛け』です。
具体的には次の1~3の手順で行います。
- 1.キーをONにしてギアを2速に入れる。
- 2.クラッチを踏んで後ろから押してもらう『下り坂であれば押さなくてOK』。
- 3.時速15km程度になったタイミングで一気にクラッチを離す。
バイクレースのスタート時に、良く見る光景と同じ要領です。
ジャンプスターターは1台あると便利そうですね。
マニュアル車では押し掛けでエンジンが始動する事があるんですね。
バイクのレースでは、みんながスタート時に一斉にバイクを押して飛び乗っていましたね。
日産ティーダのブースターケーブルの正しいつなぎ方
日産ティーダがバッテリー上がりを起こした場合の、ジャンプ救済のためのブースターケーブルの正しいつなぎ方と、手順をご紹介してまいります。
ブースターケーブルのつなぎ方
日産ティーダのボンネットを開けると、右上あたりにバッテリーが見えるでしょう。
この上部に飛び出た2本がバッテリー端子です。
プラスとマイナスは絶対に間違えないようにしましょう。
まずは、プラスからつなぎます。
故障車のプラス端子に赤のプラスケーブルをしっかりとつけます。
続いて、救援車のプラス端子に赤のプラスケーブルをつなぎます。
次は黒のマイナスケーブルです。
今度は、救援車からつなぎます。
救援車のマイナス端子に黒のマイナスケーブルをつなぎます。
最後に黒のマイナスケーブルを故障車につなぐのですが、端子ではなくエンジン部分のボルト等の金属部分につないで下さい。
金属部分が見つからなければ、マイナス端子につないでも構いません。
以上で接続は完了です。
ジャンプの手順
ケーブルの接続時は、救援車のエンジンを切って行って下さい。
ケーブルがつながったら、救援車のエンジンをかけて、充分にバッテリーが充電されるまで待ちます。
そうしたら、故障車のエンジンを始動してみます。
エンジンがかからなかったら、5秒位おいてまた再始動してみます。
連続で10秒、セルを回しつづけないように注意して下さい。
大体、これでエンジンがっかるはずです。
エンジンがかかっても、エンジンは止めないでください。
エンジンをかけたまま、ケーブルを外します。
今度はつけた順番と逆に外します。
- 故障車のマイナスを外す。
- 救援車のマイナスを外す。
- 救援車のプラスを外す。
- 故障車のプラスを外す。
以上でケーブルが外れました。
故障車はバッテリーの充電のため、1時間ぐらいはエンジンをかけたままにします。
止めてしまうと、またかからなくなる事も多いので、できれば原因の追究も兼ねて、そのままディーラーや整備工場に行かれることをお勧めします。
ケーブルのプラスとマイナスをつなぐと、ショートするから気をつかないといけませんね。
分からない時は知っている人に任せた方がいいですよね。
ロードサービスを頼めばプロが診てくれて、最悪の場合には移動もしてくれるから便利ですね。
日産ティーダはバッテリー上がり以外にエアコンの故障が多い!
日産車にはエアコンの不具合が多いと聞いたことがありましたが、ティーダもその例外にもれず、エアコンの故障が多い車のようです。
特に、エアコンのスイッチは正常に作動しているようだが、風が全く出てこない等の話を良く聞きます。
コンプレッサーの故障
エアコンガスを圧縮する『コンプレッサー』部の不具合です。
ティーダ、ティーダラティオのエアコンのコンプレッサーは年式的にも故障が避けられず
いつ壊れてもおかしくない高額な部品と言えます。
ガラガラと異音が発生したり焼付いたりといった不具合が起こりやすく、修理となれば10万オーバーの高額修理となることも多くなります。
高額修理になる理由は、コンプレッサーだけの交換だけでは、かなり高い確率ですぐに不具合が再発するためです。
エキスパンションバルブやリキッドタンクなど構成部品の部分で『詰まり』が発生することで異常高圧になってコンプレッサーが壊れていることが非常に多く、この根本原因を取り除かなければコンプレッサーだけ交換しても同じことを繰り返すことになります。
そこで、関連パーツの部品代や交換工賃も加わって、修理代がかさんでしまいます。
ブロアレジスターのコネクタ溶解!
ブロアレジスターは、オートエアコン装置の制御でエアコンを最適な風量、温度を調整する役目を担っています。
ここに熱がたまり放熱できずにコネクタが溶けてしまうという不具合です。
この症状はエアコンに負荷がかかる7月~8月に最も多いようです。
メーカー側も風不具合を認識しているようですが、改善方法がないとのことです。
修理はこのブロアレジスターを交換することで解決しますが、根本的な問題の解決にはならないので、いずれ同じ不具合が発生してしまいます。
回避するためにはオートエアコンを使わずにできるだけ酷な使い方をしないという事ですが、オートエアコンの意味があるのか理解できません。
ブロアレジスターはダッシュボード内部のボックスに収納されています。
この症状はティーダに限らずノートなど同列の車種にも該当しているようです。
本来ならば、メーカーのリコール対象になってもおかしくない不具合ですが、今のところ自分で直すしか道はないので自費で負担することになります。
修理費は、修理工場やディーラによってが異なりますが、1例をご紹介します。
- エアコン点検費用・・・7000円
- レジスタ交換・・・・・2800円
- ヒータレジスタ交換・・6510円
合計・・・・・・・・・16310円
エアコンが始動しても風が送られなければ意味がないですね。
できるだけ使用を控えるというのは、果たして対策と言えるのですか?
根本的な原因がメーカーで把握しているのに無償修理にならないのは不思議ですね。
新車・中古車を買う時に下取りで損しない方法は?
新車・中古車を安く買うには、値引きを頑張ってもらうのが一番簡単ですが、下取りに出す車があるのならば、下取りに出すことで更に安く買えますよね。
しかし、ディーラーの下取り金額に騙されてはいけません!!!
ディーラーは『下取り金額を低めに提示』しているのです。
といったセールストークに使うために、少しずつ下取り価格を上げて交渉の材料にしているのです。
これまで大切に乗っていた愛車は、1円でも高く下取りに出したいですよね?
その為には、あなたの愛車がいくらで売れるのか下取り相場を知っておく必要があります。
そんな時に役立つのが、かんたん車査定ガイドになります。
愛車を一括査定した見積書をディーラーへ持って行き、『この見積りより高くならなければ下取りに出しません』と言うことで、下取り価格の交渉が有利になります。
私がディーラーでフィットを下取りに出した時、初めの提示金額は45万円と言われました。
そこで、無料一括査定を試してみた結果、62万円という査定金額が出て唖然としました。
一括査定を知らずに下取りに出していたら、あやうく17万円も損するところでした!
その後ディーラーに査定金額を伝えたところ、17万円+1万円で18万円アップしてくれました。
ディーラーのやり方に疑問を感じつつも、相手も商売なので知らなければ損してしまっても仕方ありませんよね。
どこのディーラーでも最初は下取り価格を低く提示してくるので、一括査定で買取相場をチェックしていくのを忘れないようにして下さいね。
かんたん車査定ガイドでは、1分ほどの入力で申し込み後、買取相場が表示されます。
ディーラーの下取りで損したくない方、比較用に見積りを取ってみたい、相場だけ知りたいという方は、無料で簡単にチェックできるのでお早めに試してみてくださいね。
まとめ
今回は、日産ティーダのバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎ方についてお届けしてきましたが、如何でしたか?
車のバッテリー上がりは、一生に何度かは経験するような頻繁に起きるトラブルです。
日産ティーダでもバッテリー上がりは多いようで、対処法が分からずに困ったとの報告もありました。
ティーダはバッテリー周りにも不安を抱えており、それ以外のエアコンや他の故障もあるようです。
中古車購入等を検討されている方は、修理歴などを確認しながら、購入後にかかる費用を考えてみるのも賢明な判断です。
日産ティーダと長く付き合っていくためにも、愛車のことは良く知っておきましょう!