今回は、ユーノスロードスターのバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎ方についてご紹介します。
『ユーノス・ロードスター』が1998年にフルモデルチェンジとなり、その歴史を閉じてからかなりの時間が経過しています。
ライトウェイトスポーツカーの火点け役ともなった人気は今も衰えず、中古車市場でも高価格で取り引きされファンの集いなども催されているようです。
しかし、時間の経過した中古車のバッテリーは過酷な環境にあり、バッテリーの劣化が心配されます。
今回は、歴史ある『ユーノス・ロードスター』の劣化したバッテリーの交換方法や、そのバッテリーの特徴について解説してまいりたいと思います。
それでは、ユーノスロードスターのバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎ方についてお届けしていきますので、お見逃しなく!
でもバッテリーは特別に高いって聞いた事があるけど、秘密があるんですかね。
普通は高性能だったり、容量が大きいバッテリーの価格が高いようだけど、ロードスターのバッテリーはどこが違うんですかね!
【目次】
ユーノスロードスターのバッテリーは特殊?
出典:https://minkara.carview.co.jp/userid/908346/car/1259797/4935410/note.aspx
ユーノスロードスターには、専用のバッテリーがトランクの中に積まれています。
トランクインの特別のバッテリー
ロードスターのバッテリーは専用品でオートバックスとかで普通に在庫していることは殆ど無く、価格もバッテリーとしては異常に高い金額です。
フェラーリよりも高いバッテリーと言われるロードスターのバッテリーには高い理由があります。
ユーノス・ロードスターは人馬一体に拘った50対50の都重量配分のため、トランクの中にバッテリーを設置する必要がありました。
通常の車のバッテリーは、車のボンネット下のエンジンルームに取り付けられていることが多く、バッテリーから放出される水素が問題になることはありません。
ロードスターは、この放出される水素が問題になり、バッテリーにチューブをつないで水素を外に逃がす必要があります。
そうした特殊構造のため、普通のバッテリーに比べて高価なものになってしまいます。
おすすめの交換バッテリー4種類
ユーノスロードスターのバッテリーは純正の物では、パナソニックの46A24LSがあり、他にGSユアサの互換バッテリーHJ A24L『S』などが販売されています。
それらは格安通販などでで購入しても2万円前後はしますし、量販店なら3万円前後の価格帯になる高額な商品です。
但し、安価な物でも取り付けることは可能ですが、前述のように水素の問題は『命に関わる問題』ですので、充分に注意して下さい。
下におすすめの4つのバッテリーをご紹介します!
パナソニック製
マツダ ロードスター NA/NB専用 純正バッテリー 46A24LS
GSユアサ
GS YUASA 『ジーエスユアサ』国産車バッテリー HJ A24L『S』
古河電池
FURUKAWA 『 古河電池 』国産車バッテリー 『シールドMF 』 FT-A24L『S』
ACデルコ
ACデルコ国産車用メンテナンスフリーバッテリー『SMF55B24LS』※価格:7,820円
このバッテリーは上記の3点に比べると格段に価格が安くお買い得です。
これは完全密封型のバッテリーなので、ロードスターのトランクの中に設置しても水素漏れの心配がありません。
ユーノス・ロードスターのバッテリーが高価なのは、容量の問題ではなく、トランクに搭載しているために、発生する爆発性の水素ガスを車外へ排気するため、特殊なバッテリーを使っているのは説明した通りです。
しかし、このバッテリーには、接続する際のチューブを取り付ける穴がないことに気がつきます。
これだと水素が溜まって爆発するのではと不安に思うのが普通です。
このバッテリーについて専門のプロショップに確認したところ、ACデルコのバッテリーは完全な密閉バッテリーになるので、水素抜きのチューブを取り付ける必要はないとのことで、価格も安くて最近流行っているとのことです。
ですから、水素抜きのチューブを取り付ける必要はなく爆発の心配もないのですが、取付用の金具が純正品では長さが足りなくなるので別途購入が必要となります。
取り付ける際に必要になる金具は、どれを購入しても金具を加工しないと上手く取り付けられないので、このバッテリーを選ぶ際にはプロショップ等で相談をした方が良いでしょう!
バッテリーの交換方法は?
ロードスターのバッテリーはリアトランク内にあります。
前後重量配分を考慮した結果ですが、オーバーハング部分にあるのはいかがなものかと考えさせられます。
スペアタイヤの右側のカバーをめくるとバッテリー本体が現れます。
作業にはスペアタイヤと先のカバーを取り外す必要があります。
あとは通常のバッテリーと同じように、マイナス端子→プラス端子の順に外し、固定金具、ガス抜きホースを外し、バッテリー本体を取り外します。
新しいバッテリーを逆の順番で取り付ければ作業は完了です。
トランクに積んであって水素を逃がすチューブをつける穴があるなんて想像ができません。
専用のバッテリーでないと爆発性のある水素がトランク内に溜まる事にもなるから命の危険もあるんですね。
高くても専用のものを買うべきですね!
ユーノスロードスターのバッテリー上がりの原因は?
出典:http://www.goo-net.com/car/EUNOS/EUNOS_ROADSTER.html
ユーノスロードスターにおけるバッテリー上がりの原因で最も多いものを確認し、対策につなげていきたいと思います。
電気の点けっぱなし
ユーノスロードスターは車内泊もできるとのことで、アウトドアにも使用される事が多いようです。
そんな時に電装品をたくさん使用してエンジンをかけないままでいると、バッテリーの容量がなくなり、バッテリー上がりになる事があります。
便利な事はいいことですが、使い方を間違えると危険な車中泊になってしまいますので、注意するようにしましょう。
バッテリーの酷使
夏のエアコンは必需品ですよね。
いくらオープンカーといっても、雨の日の猛暑は幌をつけて熱いでしょうし、渋滞時には特に熱く感じる事でしょう。
満充電であっても、エンジンが停止して放電のみが行われる時間が長いと、思ったよりも短い時間でバッテリー上がりが起きる事があるので気をつけて下さい。
渋滞時はオーディオやナビ等も使い、猛暑でエアコン全開にすると、あっという間に不調の兆しが出てくるので、兆候があったら電気の使用を控えるようにしましょう。
また冬場はバッテリーの能力が下がります。
気温0度の状態では、バッテリー能力の80%しか発揮できないと言われています。
夏の酷使で弱ったバッテリーが、また冬場の寒さで8割に性能が落ちるので、バッテリー上がりの可能性は高くなります。
バッテリーの寿命
バッテリーの寿命は約3年と言われています。
パッケージに3~5年等の表示があっても、注意書きにもあるように、使用の仕方で使える期間も変わってきます。
表示の期間より短い期間しかもたない場合もあります。
ライトや室内灯が暗くなったり、パワーウインドが弱くなったりしたときは、バッテリーが弱ってきた兆候である場合も多いので、専門店などでバッテリーの状態を確認してもらいましょう。
たまに乗るだけでもバッテリーの充電が不十分だから、たまには長距離も走ってあげた方がいいですね。
冬はバッテリーの性能が落ちるから、寒くなる前に一度点検してもらった方が良さそうですね。
ユーノスロードスターのバッテリー上がりの対処法は?
出典:https://blog.k2design-office.com/2017/12/29/3086/
ユーノスロードスターのバッテリー上がりの対処法は、通常と同じでブースターケーブルを使ったジャンプスタートが一般的です。
原因がわからない場合には、ロードサービスの利用も欠かせません。
救援車によるジャンピングスタート
まずは、一般的なブースターケーブルを使って、他車から電源を分けてもらい、その電源を借りてエンジンの始動を行います。
この場合には、救援してくれる車がいること、接続のブースターケーブルがあること、ケーブルをつなぐ知識があること、救援の車が同じ電圧の車であることの要件を全て満たす必要があります。
トラックは同じ電圧でないので無理ですが、普通の乗用車であれば同じなので問題ないでしょう。
稀に特別なSUV等では電圧が違う場合もあるので確認されたほうが安全です。
長く車に乗っている人であれば、ブースターケーブルを持っている人も多く、ケーブルを持っている人の多くは、使い方も知っているのでお願いしてみたら良いでしょう。
ご近所の話しやすい人や、親戚で近くに住んでいる人がいれば聞いてみるのも良いですね。
JAFや任意保険のロードサービス
JAFに加入している場合や任意保険のオプションにロードサービスが付いている場合には、利用するのもよいでしょう。
特に原因が分からない場合や、ケーブルのつなぎ方に自信が無い人も、プロの人が診てくれるので安心です。
ダメでも工場などまでレッカーしてくれるので助かります。
会員になっていなかったり、保険のオプションにも付いていない場合には結構な金額を取られますが、保険のオプションについていたら利用すべきです。
どうしたら良いか分からない時には、保険会社に電話すれば対応してくれます。
今はスマホサイズのスターターもあるみたいですよ!
でも基本はブースターケーブルでジャンプ!ですよね。
ユーノスロードスターのバッテリー上がりの正しいつなぎ方は?
出典:https://blog.k2design-office.com/2017/12/29/3086/
ユーノスロードスターのバッテリー上がりが起きた場合に、ジャンプスタートする場合のブースターケーブルのつなぎ方と手順を、詳しくご説明してまいります。
ブースターケーブルのつなぎ方!
まずは、バッテリーが上がった車に救援してくれる車に、できるだけ近づいて停めてもらいましょう。
ブースターケーブルが届く位置にきたら、救援車のエンジンを切ってもらいます。
最初に故障車のプラスに赤のケーブルをつなぎます。
『プラスは赤』、『マイナスは黒』と覚えましょう。
手を放しても外れないように、しっかりとつけましょう。
続いてこの赤いケーブルを救援車のプラスにしっかりとつけます。
これで両車のプラス同士がつながりました。
次はマイナスの黒いケーブルですが、今度は救援車からつなぎます。
そのあとに故障車のマイナスをつなぐのですが、ここでは基本的にバッテリーの端子にはつながず、エンジンのボルト等の金属部分につなぎます。
どうしても金属部分が無い場合には、故障車のマイナス端子につないでください。
※覚えておきたいのは、お互いのプラスとプラス、マイナスとマイナスをつなぐという事です。
これさえ間違えなければ、大きな事故は起きないでしょう。
ジャンピングスタートの手順は?
ブースターケーブルをつないだら、救援車のエンジンをかけて、エンジンが暖まり救援車のバッテリーが充分になるまで待ちます。
そして、故障車のエンジンの始動を試みます。
かかったエンジンは止めずに、かけたままにしておいて下さい。
あとは、つけた逆の順番でケーブルを外していきます。
必ず、エンジンは止めずにかかったまま外して下さい。
- 故障車の−を取り外す
- 救援車の−を取り外す
- 救援車の+を取り外す
- 最後に故障車の+を取り外す
以上の工程でジャンピングスタート作業の完了となります。
工具でネジを緩めている時に手元が滑るなどして、工具を介してプラスとマイナスが直接繋がってしまうとショートして、大電流が流れることになります。
プラスとマイナスを間違えないことと、金属部分に接続部分が触れないように気をつけましょう。
でも火花も出たりするみたいだから、やっぱり怖いです。
分からない時は、ロードサービスに頼むしかないですね。
新車・中古車を買う時に下取りで損しない方法は?
新車・中古車を安く買うには、値引きを頑張ってもらうのが一番簡単ですが、下取りに出す車があるのならば、下取りに出すことで更に安く買えますよね。
しかし、ディーラーの下取り金額に騙されてはいけません!!!
ディーラーは『下取り金額を低めに提示』しているのです。
といったセールストークに使うために、少しずつ下取り価格を上げて交渉の材料にしているのです。
これまで大切に乗っていた愛車は、1円でも高く下取りに出したいですよね?
その為には、あなたの愛車がいくらで売れるのか下取り相場を知っておく必要があります。
そんな時に役立つのが、かんたん車査定ガイドになります。
愛車を一括査定した見積書をディーラーへ持って行き、『この見積りより高くならなければ下取りに出しません』と言うことで、下取り価格の交渉が有利になります。
私がディーラーでフィットを下取りに出した時、初めの提示金額は45万円と言われました。
そこで、無料一括査定を試してみた結果、62万円という査定金額が出て唖然としました。
一括査定を知らずに下取りに出していたら、あやうく17万円も損するところでした!
その後ディーラーに査定金額を伝えたところ、17万円+1万円で18万円アップしてくれました。
ディーラーのやり方に疑問を感じつつも、相手も商売なので知らなければ損してしまっても仕方ありませんよね。
どこのディーラーでも最初は下取り価格を低く提示してくるので、一括査定で買取相場をチェックしていくのを忘れないようにして下さいね。
かんたん車査定ガイドでは、1分ほどの入力で申し込み後、買取相場が表示されます。
ディーラーの下取りで損したくない方、比較用に見積りを取ってみたい、相場だけ知りたいという方は、無料で簡単にチェックできるのでお早めに試してみてくださいね。
まとめ
出典:http://wikinavi.net/gran-turismo6/index.php?
今回は、ユーノスロードスターのバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎ方についてお届けしてきましたが、如何でしたか?
世界一売れたスポーツカーとしてギネスブックにも掲載されたユーノスロードスターですが、ライトウェイトスポーツカーとして前後の重量配分を50:50に徹底的に拘ったため、どうしても重量のあるバッテリーをGT-Rと同じようにトランクに載せる必要がありました。
しかし、トランクは完全に密閉された空間なので、バッテリーをトランクに設置する場合には、バッテリーから発生する水素の問題やバッテリー液が漏れないようにする問題をクリアする必要があり専用の設計にする必要がありました。
ロードスターがいくら売れても、バッテリーは数が売れるパーツでもなく、ロードスター専用設計なので、他のバッテリーよりも製造コストがかかり価格に反映されました。
いくら高価なバッテリーだからといってケチってしまうのは考え物です。
命より高価な物はありませんので、安全第一で古き良き時代を楽しんで下さいね!