今回は、VWゴルフのバッテリー上がりの際のケーブルのつなぎ方や、原因・対処法についてご紹介していきます。
VWゴルフはCセグメントに分類されるハッチバックで、世界の車種別歴代総生産台数ではトヨタ・カローラに次ぐ第2位となっている程世界的に大人気の車種です。
それだけ人気な為に、通勤や買い物など日常生活に使用している場合も多く、突然エンジンがかからなくなってしまうと生活に支障が出てしまいます。
バッテリーを上げないためにも、何が原因でバッテリーが上がってしまうのか、上がってしまった時の対処法は知っていて損はありません。
それでは、VWゴルフのバッテリー上がりの際のケーブルのつなぎ方や、原因・対処法についてお届けしていきますので、お見逃しなく!
ですが、VWゴルフも国産車のように対処できるのでしょうか?
【目次】
VWゴルフはバッテリーが上がりやすいって本当?
まずはVWゴルフはどのような車なのでしょうか。
バッテリー上がりや故障が起きやすい車種なのでしょうか?
バッテリー上がりに関連するリコールがあった?
H25年7月~26年7月の期間に輸入されたゴルフ7の
- AUCJZ 1.2L TSI
- AUCPT 1.4L TSI
これらの各グレードのゴルフ7は自動変速機制御コンピューターのプログラムが不適切なことからバッテリーあがりの危険性がありサービスキャンペーンが発令された経緯があります。
故障も多いの?
日本では、暑い夏もあれば、0度以下になる冬、湿度も高い日もあれば低い日もあり、そんな車にとって劣悪な環境の日本で、どこでも不具合の起きない車を造っているのが日本の自動車メーカーです。
その為、日本車に比べればドイツ車は壊れやすいと言えます。
特にゴム製パーツや電気系統は温度変化の影響を受けやすく劣化しやすいパーツです。
しかし最近ではドイツ車でも故障率はかなり下がってきているようです。
また、ドイツ車の故障は電気系統やゴム系部品などマイナーパーツが多い傾向です。
そして、ドイツと日本の物づくりに対する発想の違いで、ヨーロッパには部品を交換、修理しながら長く乗るという発想がありますが、日本車は10年程度で使い捨てるという発想ですので、10万km以上走ると重要なエンジン関係がダメになり乗れなくなる場合が多いのです。
ですが、サービスキャンペーンできちんと対応されていますし、やはりドイツ車と日本車の考え方の違いは大きそうです。
VWゴルフのバッテリー上がりの原因は自動変速機制御コンピューター?
車のバッテリーが上がる原因にはオルタネータなど発電・充電系統の不調、電装品の使い過ぎによる充電不足、チョイ乗りばかりの充電不足、ライトなどの消し忘れによる過放電など様々あります。
その中でも一つ目の項目でも記載したように、『自動変速機制御コンピューター』が原因で突然バッテリーが上がることもあるようです。
詳しく見てみたいと思います。
バッテリーが上がる仕組みは?
この自動変速制御コンピューターの不具合で、エンジン停止後も制御コンピューターがスリープ状態にならないと言う症状が起きるようです。
その為、待機電流が流れ続けてしまい、突然バッテリーがあがってしまうという症状があったようです。
中古車購入時には要注意!
該当車種はH25年10月~26年7月の期間に輸入されたゴルフ7の『AUCJZ 1.2L TSI』『AUCHP 1.4L TSI』がサービスキャンペーンの適応車種のようです。
その為、新車購入する場合は問題ありませんが中古車を購入する際は該当車種ではないか、また適切な整備を受けているか確認しておきましょう。
中古車を購入する際は注意したいですね。
VWゴルフのバッテリー上がりの対処法は?
上記のような該当車種で自動変速機制御コンピューターの適切なサービスキャンペーンを受けていない場合はまず、ディーラーへの相談が必要ですが、もちろん定番のバッテリー上がりもあります。
それらの場合はどのように対処したら良いのでしょうか?
バッテリー上がりじゃない場合もある?
『キュルキュル』というセルモーターの回転音は、エンジンが始動できないときの重要なバロメーターとなります。
セルモーターの回転音がまったく聞こえない場合は、バッテリーが完全放電してモーターを回す電力がまったくない状態です。
もしくはセルモーターの故障が考えられます。
セルモーターが一瞬だけ回る、セルモーターが一瞬だけ回る、もしくは弱々しく回る場合はバッテリー上がりの可能性が高いです。
ブースターケーブルでジャンプスタート
救援をしてくれる車と人がいれば、車同士を接続しエンジンを再始動することもできます。
また、ジャンプスターターを使用することで自分だけでも復旧することが可能です。
ただ、これはまだバッテリーが寿命に来ていない場合です。
交換してから数年経っている場合は、復旧出来ない場合もあります。
ですが、これが1番早い対処法かもしれませんね。
新品のバッテリーに交換
完全にバッテリーが寿命に来ていた場合は交換をする必要があります。
自宅でバッテリー上がりを起こしてしまった場合は、少し詳しい方なら自分でDIYなどバッテリーの交換も可能かもしれません。
ですが、出先でバッテリー上がりを起こした場合はそのようにはいきませんよね。
上記の方法で復旧出来ない場合は、交換の必要がある可能性が高いですので、自分での交換が難しい場合はディーラーや整備工場に問い合わせてみましょう。
JAFやロードサービスへ救援依頼
ブースターケーブルやジャンピングスターターの用意が無かったり、自分ではつなぐのが不安な場合はJAFやロードサービスへ救援依頼をしましょう。
JAFでは会員の場合は無料で出動してもらえます。
また、任意保険にロードサービスが付いている場合も多いですが、こちらは年間何回などの制限がある場合も多いです。
JAFに加入していない方でもロードサービスの電話番号などもしもの時ように確認しておくのが大切ですね。
VWゴルフの正しいブースターケーブルのつなぎ方
では、1番定番のバッテリー上がりの対処方法のブースターケーブルのつなぎ方を確認しておきましょう。
正しいつなぎ方を知っていれば自分が救援してもらう時だけでなく、自分が救援車となることもできますし知っておくと良いと思います。
バッテリーを繋げる状態かを確認
救援車がトラックや一部の大型SUV車など、電圧が24vの車両は使用できませんので双方が12v車であることを確認しましょう。
また、バッテリーの液量や取り付けは正常かということも確認します。
安全の為に、あらかじめケーブルに劣化や損傷、水濡れなどがないかチェックしておきましょう。
クリップの柄の部分のゴムが取れてむき出しになっていたり、ケーブルのゴムが破れて中の線がむき出しになっているなどがあれば、感電事故や火災の恐れがありますので、絶対に使用してはいけません。
バッテリーの位置を確認
救援車と故障車共にバッテリーの位置を確認し近づけて停車します。
停車後、エンジンをオフにします。
ブースターケーブルをつなぐ
バッテリーの+端子には赤いキャップがしてあることが多いです。
両方の車の+端子のキャップを外し、端子部分をケーブルのクリップでしっかり挟んでいきます。
- 赤いケーブルを故障車の+端子につなぐ
- 赤いケーブルの反対側を救援車の+端子につなぐ
- 黒いケーブルを救援車の-端子につなぐ
- 黒いケーブルの反対側を故障車の-端子につなぐ
このとき、最後の-クリップは、故障車のバッテリーの-端子部ではなく、車体の金属部の方が良いそうですがプラスチック部分が多く良い挟み場所が見つからなければバッテリーの-端子部で大丈夫なようです。
最後の-端子を挟む際、火花が飛ぶことがありますが、問題ありません。
エンジンが始動したらケーブルを外す
ケーブルをつないでから、1~2分後救援車のエンジンを始動します。
救援車のアクセルを少し踏み、エンジン回転数を上げつつ、故障車のエンジンをかけます。
この後故障車は最低30分ほどはエンジンを切らないようにします。
すぐにエンジンを切ってしまうと、再度始動出来ない可能性があります。
ブースターケーブルを外す際は、つないだ順とは逆の順番で外していきます。
これで復旧出来ないようであれば、JAFなどロードサービスかディーラーなど整備工場に相談しましょう。
VWゴルフにはバッテリー上がりと間違えやすい故障もある?
VWゴルフでは一見バッテリーが上がってしまった!と思ってしまいがちですが、実際はバッテリー上がりではなく他の故障だったと言う事もあります。
どのような故障があるのかご紹介します。
バッテリーのターミナル端子が外れている?
クルマは走行中常に振動がありますので、きちんと取り付けておかないと、振動でターミナルがどんどん緩んでしまいます。
更に、緩んで出来てしまった端子との隙間にホコリや白い結晶が入り込んで接触不良を起こす可能性があります。
『バッテリーの調子が悪いかな?』と思ったら一度ターミナルをグリグリと何度か半回転させてみて、スパナで締め直してみると、意外とあっさり直ることもあります。
オルタネーターの故障で発電出来ない?
車はオルタネーターと言うパーツで発電し、充電を繰り返しています。
もちろん、オルタネーターが壊れると発電されませんので、やがてバッテリー内の電気を使い尽くしてしまうと、車は走行不能となってしまいます。
この場合、バッテリーを何度新品に変えても、すぐにバッテリー内の電気は空になり止まってしまいます。
当然エンジンを掛けなおそうとしても掛かりません。
すぐにプロに見てもらいましょう。
ブースターケーブルで復旧出来ない場合はこのような故障の可能性もありますね。
新車・中古車を買う時に下取りで損しない方法は?
新車・中古車を安く買うには、値引きを頑張ってもらうのが一番簡単ですが、下取りに出す車があるのならば、下取りに出すことで更に安く買えますよね。
しかし、ディーラーの下取り金額に騙されてはいけません!!!
ディーラーは『下取り金額を低めに提示』しているのです。
といったセールストークに使うために、少しずつ下取り価格を上げて交渉の材料にしているのです。
これまで大切に乗っていた愛車は、1円でも高く下取りに出したいですよね?
その為には、あなたの愛車がいくらで売れるのか下取り相場を知っておく必要があります。
そんな時に役立つのが、かんたん車査定ガイドになります。
愛車を一括査定した見積書をディーラーへ持って行き、『この見積りより高くならなければ下取りに出しません』と言うことで、下取り価格の交渉が有利になります。
私がディーラーでフィットを下取りに出した時、初めの提示金額は45万円と言われました。
そこで、無料一括査定を試してみた結果、62万円という査定金額が出て唖然としました。
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その後ディーラーに査定金額を伝えたところ、17万円+1万円で18万円アップしてくれました。
ディーラーのやり方に疑問を感じつつも、相手も商売なので知らなければ損してしまっても仕方ありませんよね。
どこのディーラーでも最初は下取り価格を低く提示してくるので、一括査定で買取相場をチェックしていくのを忘れないようにして下さいね。
かんたん車査定ガイドでは、1分ほどの入力で申し込み後、買取相場が表示されます。
ディーラーの下取りで損したくない方、比較用に見積りを取ってみたい、相場だけ知りたいという方は、無料で簡単にチェックできるのでお早めに試してみてくださいね。
まとめ
今回は、VWゴルフのバッテリー上がりの際のケーブルのつなぎ方や、原因・対処法についてご紹介してきましたが、如何でしたか?
自動変速機制御コンピューターの影響でバッテリー上がりが起きると言う症状があったのは驚きですね。
また、やはり日本車と輸入車の考え方の違いによる感じ方の違いは大きいようで、故障しやすさなど目にも付きますが、そこはやはりある程度仕方ないのかもしれません。
ただ、症状が軽いうちに対処することで大きな出費も回避できるかもしれませんし、車への負担も減ります。
バッテリー上がりもこの早期発見の一環として正しく対処しましょう。