今回は、車が水没してエンジンかからない場合の対処法や、やってはいけないことについてご紹介します!
近年、豪雨災害で車が水没してしまったと言う話もよくニュースに取り上げられますよね。
いざ水害にあってしまえば、車の問題よりも命を守ることが最優先ですから、いざ状況が落ち着き車に乗り込んだ時にエンジンがかからないと言うことに気づくと思います。
そんな時、どのように対処すれば良いのか見ていきたいと思います。
それでは、車が水没してエンジンかからない場合の対処法や、やってはいけないことについてお届けしていきますので、最後までお見逃しなく!
近年このような災害が増えていますから、いつ自分が被災するかもしれませんので頭の隅にでも入れておきたいですよね。
【目次】
車が水没してエンジンがかからなくなる理由は?
まずは原因をみていきたいと覆います。
なぜ水没するとエンジンがかからなくなるのでしょうか?
排気ガスが排出できない
車が水溜りに浸かってしまうと、車のマフラーの排気口が完全に水に浸かってしまい、エンジンが停止してしまいます。
考えられる原因は水がマフラーからエンジンの方へ逆流してしまい、排気ガスが排出出来なくなってしまっているということです。
だいたいどのくらいの水深でこのような事態が起きてしまうかは、マフラーの排気口の高さは大体30cm前後なので、地上30cm位の水の高さで、車のエンジンは停止してしまう可能性があります。
エンジン内部に水が入ってしまう
エンジン内部まで水が入る経路として、エアクリーナーから入る場合と、マフラーから入る場合の主に2パターンが考えられます。
エアクリーナーは、ボンネットの中にある、エンジンに空気を取り込むためのパーツで、
一緒にゴミやホコリが吸い込まれないようになっています。
そのエアクリーナーが水没してしまうと、そこから水がエンジン内へと入り込む恐れがあります。
また、先ほどのマフラーからの水の混入は、エンジンを故障させるだけでなく泥などがマフラーに詰まる可能性もあります。
電気系統の故障
ライトやスピードメーター、パワーウインドウ、多数車には電気で動いているものがあります。
そして、燃料の噴射や点火をするエンジン周りの部品も電気で動いている為、電気系統が故障してしまえばエンジンもかかりません。
それに加えて、電気系統の水没は、漏電を起こす可能性があり、注意が必要です。
漏電した車に触って感電したり、放置してショートすれば火災の被害が出たりするリスクがあります。
水没の可能性がありエンジンがかからない場合は注意が必要ですね。
車が水没してエンジンがかからない場合の対処法
では、今回の記事の本題です。
車が水没してしまいエンジンがかからない場合はどのように対処すればよいのでしょうか。
車を移動してもらう手配をする
エンジンがかからない車を放置しておくわけにはいきませんので、車を移動しなくてはいけません。
自動車保険にロードサービスがついているのであれば、保険会社に連絡しましょう。
多くの自動車保険でついていると思われます。
そうしたロードサービスを利用して、水没車を整備工場や自宅などに運んでもらいましょう。
自動車保険のレッカー移動は、一定の距離までであれば無料のケースが多いです。
自動車保険にロードサービスが無ければ、JAFに車の移動を依頼しましょう。
JAFにレッカー移動を依頼すると、基本料金として10,000円程度、作業量として5,000円から10,000円程度の費用がかかります。
また、けん引料として1kmにつき720円の費用がかかります。
ですが、JAFの会員であれば、基本料と作業料、15kmまでのけん引料が無料となっています。
水没した車の修理はできるの?
次に、安全な場所へ運んでもらった車をどうするかですが、一般的に水位が車のドアよりも高くなってしまった場合は、修理は難しいそうです。
電気系統の交換には高額な修理費用が、かかってしまいます。
修理箇所によっては、費用が100万円以上かかる可能性もあります。
もちろん、保険を使って修理することもできます。
ですが、修理したとしても一度水没してしまった車は、その後トラブルが起きやすくなります。
水没車の修理費の目安としては、
- マフラーからの浸水の場合50万円前後
- 車内に浸水、電子機器もやられてしまった場合 100万円~
車内に浸水した場合、カビなどが生えるためクリーニング費用も必要となってきます。
ここまで修理費用が掛かってしまうと、よほどの理由が無ければ修理は難しいですよね。
エンジンはかかるが冠水している道路を走行しなくてはいけない場合
まだ、エンジンはかかっている状態で、どうしても冠水している道路を走らなくてはいけない場合もあるかもしれません。
その場合、気を付けなくてはいけない点がいくつかあります。
まずは、時速は30km/hまでを目安に走行しましょう。
これ以上出すと、水の抵抗によってハンドルを取られる可能性もありますし、室内へ水しぶきが入る可能性も考えられます。
次に、冠水している道路は濁っており、異常に気付きにくいですし、急激に水深が深くなっている箇所も考えられます。
その為いつでもブレーキを踏める心づもりをして運転しましょう。
また、アンダーパスや電車のガード下はなど日頃から冠水の注意喚起をされている場所は迂回するように、更に注意をして走行しましょう。
二次災害を引き起こさないように安全な場所に移動し、命が助かったことを喜ばなくてはいけませんね。
車が水没しエンジンがかからない場合のNG行為は?
では、車が水没しエンジンがかからなくなってしまった場合、上記のように運んでもらう手配をしなくてはいけませんが、災害の場合多くの車が同様の状況に陥っていますので運んでもらうにも時間がかかる可能性もあります。
また、自宅駐車場でも水没してしまう可能性も十分にありますよね。
水没してしまった車がそばにある場合はどのような事に気を付ければ良いのでしょうか?
無理にエンジンをかけようとしない
エンジンをかけようとすることで、故障や火災の原因になります。
既に故障してしまっている場合は、エンジンもかかりませんが、もしかしたら次はかかるかも?などと言った安易な考えでエンジンをかけようとするのは控えましょう。
水没した車のエンジンには、水が入り込んでいますから、その時点で故障していなくともその状態でエンジンをかけてしまうと、故障の原因になってしまいます。
また、車には多くの電子部品が使用されていますので、ショートして火災が発生する可能性も無きにしも非ずです。
タイヤくらいの水没であれば、問題がない可能性が高いですが排気口やマフラーまで浸水していた場合は、車の内部に水が入り込んでいる可能性が高いため、むやみにエンジンを始動させないようにしましょう。
ハイブリッド車で電気自動車が水没すると感電する?
少し前に、ハイブリッド車や電気自動車が水没すると、知識なく触ると感電してしまうので触ってはいけないと注意喚起が広がりましたよね。
ですが、現在感電については、メーカーによりきちんと対策がされています。
水没した際、車体と高電圧回路が絶縁され、高電圧の電気が流れ感電事故が発生しないよう対策がされているそうです。
その為、救助なども含め、水没した車両の近くの水に入っても、感電の心配はありません。
ただ、水が入ったためショートしやすくなっているケースがあります。
その場合は水没から数時間経過後に車両火災に至る可能性があります。
その為、むやみにエンジンをかけてしまうと、車両火災につながる恐れがありますので、水没車には、無理に移動したりしようとせずに、専門の業者に依頼して安全に処理してもらいましょう。
もしエンジンがかからない車の車内に閉じ込められてしまった場合
エンジンがかからないとなるのは車に乗っていない時だけではありません。
冠水道路を走らざる得なく走っていたら、浸水深が急に深くなってしまったり、川や溝など水中に落ちてしまい、エンジンが止まってしまったと言う可能性も考えられます。
そんな時に恐ろしいのは水圧です。
エンジンルームが重い車体は前へと傾斜していきます。
更に、水圧は想像以上に強く、車体が水没していくと、水圧でドアが開かなくなってしまいます。
60㎝ほど水没してしまうと、人の力でドアを開けるのは困難です。
スライドドアの場合でも、ドア自体が長く大きいこと、開ける際に一度外側にドアを押し出す動作が必要がありますので、水圧が強くかかると開けることができなくなります。
もしそのような事態に陥ってしまった場合は、ウィンドウが水面よりも高い位置にある状態であれば、ウィンドウを開けて脱出しましょう。
しかし、電気系統のショートなどでパワーウィンドウが使えなくなっていれば、脱出用ハンマーや、先の鋭いものでサイドガラスを割って、外へ脱出しするしかありません。
その際、割るのは必ずサイドガラスと覚えておきましょう。
フロントガラス、なかなか割れない構造になっていますが、サイドガラスは強化ガラスで、割れた場合に粒状に細かく砕けるので破断面が丸くなり、比較的安全です。
もしガラスを割れるものがない場合は、とても不安で怖いと思いますが、シートベルトを外し冷静に、車内の換気ダクトなどから水が入ってくるまで待ちます。
車内にある程度水が入ると、車内にも水圧が働くので、外の水圧との差が小さくなり、ドアが開けやすくなります。
でもその時も、もちろん普通には開けられませんので、足でドアを蹴り開けて脱出するようにしましょう。
すぐに専門の知識がある方に相談しましょう。
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ディーラーは『下取り金額を低めに提示』しているのです。
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まとめ
今回は、車が水没してエンジンかからない場合の対処法や、やってはいけないことについてご紹介してきましたが如何でしたか?
車が水没するようなことになって欲しくありませんが、近年では1年に何度もある場合もあったりと自然災害と隣り合わせとなってきていますよね。
車が水没するほどの事態になっている場合は、車の無事よりも命を守る行動が大切です。
一旦事態が落ち着いてから正しく行動するようにしましょう。