今回は、台風の際に横転しない車の運転方法についてご紹介したいと思います。
近年大型台風の来襲も多く、トラックが横転した、横転したままズルズルと10m程引きずられたなどと言ったニュースも珍しくありませんよね。
台風の際は不要な外出は控えて~と報道されますが、仕事があったり、どうしても出掛けなくては行けなかったりと様々な事情があると思います。
このようにどうしても車を運転しなくてはいけなくなってしまった時、どのような運転をすれば横転を防ぐことが出来るのでしょうか?
それでは、台風の際に横転しない車の運転方法についてお届けしていきますので、最後までお見逃しなく!
それが台風の時となるともっと強い風が吹くわけですから、怖いですよね。
【目次】
台風で横転してしまう車の運転方法

まずはどのような運転をしていると横転してしまうのか見ていきたいと思います。
意外と皆さん自分の車が横転するなんて思っていないですよね。
ですが実際に近年の大型台風では運転中だけでなく駐車中でも沢山の車が横転したり飛ばされたりと言った事態が起きています。
どのような状態の場合横転しやすいのか知っておきたいと思います。
軽のトールワゴンが最も横風に弱く横転しやすい
台風の時以外でも、風が強い日は、信号待ちなどで止まっているだけでも車体が揺れると言った経験がある方は多いと思います。
軽自動車でも、トールワゴンが人気で小回りも利きますし便利で乗りやすいですが、軽自動車は風の強い日は、風に煽られやすいです。
もちろん軽自動車だけでなく、ミニバンやSUV・トラックなどももちろん風には弱いのですが、車重も軽い軽自動車は他の車に比べて圧倒的に風に弱いです。
これらのような車高が高い車は、風に煽られやすくなります。
最近では、SUVも人気ですし、軽自動車でも車内が広々とした車高の高い車が人気ですがやはりそれらは横風に弱いと言うことは頭に入れておきたいですね。
ミニバンは6倍も横転しやすさが違う!
『セダン』『ワゴン』『スポーツ』という背の低いクルマに対して、『ワンボックス』『ミニバン』『SUV』の横転しやすさの確率は6倍近く異なっています。
これは台風時の横転しやすさだけでなく、横から衝突した車両事故の場合も同じように横転しやすいと言われています。
この原因は、やはり重心位置が高いということが、物理的にみても動かしがたい事実と言えます。
その為、『セダン』『ワゴン』『スポーツ』より、『ワンボックス』『ミニバン』『SUV』の方が断然横転しやすいわけです。
実際に2018年にあった台風21号では、たくさんの車が横転し大きな被害を残しました。
車が横転する風速の目安
『軽自動車や普通自動車(コンパクトカー)が横転する。』のは、『39~52m/s』。
『普通自動車(ワンボックス)や大型自動車が横転する。』のは、『53~66m/s』。
このように記載された資料がありました。
これらの風速で車以外にもどのような被害が出るのかを見ておきたいと思います。
『39~52m/s』で起こる現象
- 道路交通標識の支柱が傾倒したり、倒壊する。
- コンクリートブロック塀(鉄筋あり)が損壊したり、倒壊する。
- 樹木が根返りしたり、針葉樹の幹が折損する。
- 通常走行中の鉄道車両が転覆する。
『53~66m/s』で起こる現象
- カーポートの骨組が傾斜したり、倒壊する。
- 鉄筋コンクリート製の電柱が折損する。
- 墓石の棹石が転倒したり、ずれたりする。
- 鉄骨造倉庫において、屋根ふき材が浮き上がったり、飛散する。
風速55m/sで車が吹っ飛ぶ可能性も?!
2012年の台風17号では、最大風速55m/sを観測しました。
その時は止まっていた車も飛ばされてしまい、タイミングよく撮影していた動画なども話題となりました。
また、2018年の台風21号では橋の上でトラックが横転してしまったり、飛ばされてしまったりというニュースも記憶に新しいと思います。
重さのある車が飛ぶなんて想像できませんが実際に起きている事ですから、可能性があることは十分に自覚しておかなくてはいけませんね。
自然災害ですから、いつ自分が被害に合うかわかりませんし、車は十分飛ばされたり横転する可能性があると頭の隅にはおいておきたいですね。
台風で横転しない車の運転方法や気を付ける事

もし台風が来ているにも関わらず、通勤や通院などどうしても車を運転しなければいけない場合もあるかもしれません。
そんな時どのような事に注意して運転すれば、横転の可能性を減らすことが出来るのでしょうか?
スピードは出さない!が大前提!
風はいつ吹いてくるかなんて予想できません。
突発的に吹き付けてくることが当たり前ですよね。
その為、突発的な風にいかにハンドルを取られないようにすることが大切となってきます。
車の挙動を安定させられるように、またいつでも減速できるように意識して運転することが大切です。
また、横転など以外にも風の影響を受けるのは他の車や歩行者もです。
風にあおられて、対向車が車線を越えてくるかもしれませんし、歩行者も車道に出てくるかもしれません。
また、車以上に風の影響を受けるのは自転車です。
そのような天気の中自転車に乗っている方はほぼいないと思いますが、自転車は予測できない動きをすることもありますので、自分の車の危険性だけでなく、周りに巻き込まれない為にも注意が必要です。
また突風などで車の挙動が乱れると、ドライバーが慌ててハンドル操作を誤ったり急ブレーキを踏むことで更に車の挙動が乱れてしまう場合も多いです。
悪天候の中ですから先を急ぐ気持ちもわかりますが、慎重に安全運転で目的地に向かいましょう。
広い道路を利用しもしもの被害を軽減
台風時は、なるべく広い道路を使用するようにしましょう。
車線数が少ない道路では、咄嗟のトラブルに対処できずに事故に巻き込まれることも多くなってしまいます。
横転までいかなくても、強風で車がふらつくなどして車線を逸脱してきた対向車があった場合、狭い道では避ける事が出来ずそのままぶつかってしまうかもしれません
正面衝突をされる危険性や、また自分が同じように事故を起こす可能性も、広い道路を走行している時より上がてしまいます。
また、建物と建物の間の道は風の通り道になったりと予想以上に強い突風が吹く可能性もありますので注意しましょう。
道路環境を予測し避ける
強風に襲われやすい場所である、山間部の谷間、橋の上、トンネルの出入り口、海岸沿い、切り通し。
これらの場所では狭いところを風が通ったり、風の流れが急に曲がったりするため空気に圧力が掛かり、風が強くなり横転の危険が高まります!
予め強風に見舞われやすい場所をチェックしてから安全に運転することで、リスクは抑えられるでしょう!
自分の存在を周りにもアピールをする
風もそうですが、やはり台風には『雨』もつきものですよね。
土砂降りの雨の中、車を走らせるのは視界も悪く運転に慣れた人でも緊張すると思います。
その上風も強かったらと思うと、とても怖いですね。
台風のような極端な天気の場合、対向車の巻き上げる雨水で視界が悪くなることもあります。
その為、このような環境で安全に走行する為には、ヘッドライトやフォグライト(小さいライト)・バックフォグ(後ろに着いている小さいライト)をつけ、自車の存在を周囲に知らせる必要があります。
フォグライトは搭載されている車と搭載していない車がありますが、ヘッドライトは無い車はありませんから、これを光らせているだけでも自分も見やすくなりますし周りからも『あそこに他の車がいる。』と意識してもらう事が出来ます。
台風で路面に水が溜まっている場合、センターラインなどが見えにくくなります。
視界が悪く車線を越えてしまったり、上記のように風にあおられてやむを得ずふらついてしまった場合でも、周りの車に気づいてもらう事で大事故は防げる可能性がグンとあがります。
落下物や飛散物にも注意
台風の中運転するということは、自分の運転以外にも落下物や飛散物にも注意しなくてはいけません。
気象庁の風速目安によれば、風速10〜15m/sで『取り付けの不完全な看板やトタンが飛び始める』と言われています。
台風時のニュースでも風によって、看板やトタンが落ちていたり飛んでいたりすることも頻繁に映し出されますし、紙くずやビニールの袋など小さなゴミも飛んでいる可能性が十分にありますよね。
フロントガラス目掛けて飛んできてしまうと飛び石のようにガラスが割れてしまう可能性さえもあります。
割れるまで行かなくてもも、ガラスにへばりついて視界を奪われてしまう危険性がありますし、気づかず踏んづけて走行してしまうことでタイヤがパンクしてしまう可能性もありますので注意が必要です。
また、車の横転以外にも台風の際の運転では注意することがたくさんありますね。
横転しないように台風の時の車の対策として出来ること

最後に、台風の時の車の対策について見ていきたいと思います。
ここまでで、車は走行していても駐車していても近年の台風では横転する可能性があることがわかりました。
車が故障・破損すると大きな出費となりますし、車の安全対策も重要ですよね。
ドアの開閉には注意を
これは台風時に限らず風が強い時はそうですが、台風の時はより注意が必要です。
ドアを開ける際に隣の車へのドアがぶつかってしまったり、ドアを開けた瞬間、強風によってドアを破損してしまい開け閉めがしにくくなることもあります。
その場合ドアの取替えが必要になることもあり、その場合の修理費は10万円程度かかってしまいます。
JAFの実験によると、大人の場合は風速40メートル、子どもの場合は風速20メートルでも、強風によって開くドアを押さえるのは困難になると推測されています。
可能であれば立体駐車場へ車も避難する
車を守るのにベストな方法はやはり車を安全な場所に移動する事ではないでしょうか。
普段、屋外の駐車場に止めている場合は、風や飛んで来た物の被害を受けてしまいますから、可能であれば屋内の駐車場へ移動しておくと安心です。
自宅にシャッター付きガレージがあれば、シャッターをして施錠もしておけば安心ですね。
更にシャッターガードがあればさらに安心です。
ただ、自宅の場所が冠水の恐れがある場合は注意が必要です。
また、シャッター付きガレージが無い場合や冠水の恐れがある場合は立体駐車場に避難すると言う方法もあります。
1日2日停めても、数千円程度で済みますし車の修理代より千円~2千円程の駐車場代の方が安くつきます。
ただ、地下駐車場は浸水の恐れもありますので避けておきましょう。
また、車を駐車後は歩いて自宅に戻らなくてはならない為、早め早めの対応をするようにしましょう。
早め早めに安全対策を取るようにしましょう。
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まとめ

今回は、台風の際に横転しない車の運転方法についてご紹介してきましたが如何でしたか?
車は車重もありますし、トラックなど大きな車体で無ければ中々横転しないのではと思われている方もいらっしゃるのではないかと思います。
ですが、近年の車の流行から見ても軽自動車も普通車も背が高い車が人気ですから、尚更横転の危険は高いですし注意が必要です。
油断せず、もしもの為に早め早めの判断をするようにしましょう。