今回は、車が水没してしまった場合修理はできるのかについてご紹介します。
『車が水没に合うなんて』と思っている方は多いと思います。
ですが、近年大雨や洪水・川の氾濫による災害も増えつつある傾向に感じます。
もし、愛車が水没被害に合ってしまうと修理はできるのでしょうか?
それでは、車が水没してしまった場合修理はできるのかについてお届けしていきますので、最後までお見逃しなく!
もし、自分の愛車が被災してしまったらどうしたら良いのか知っておきたいですよね。
【目次】
水没すると車はどのようなダメージを受けている?
まず、水没すると車はどのようなダメージを受けているのか見ていきたいと思います。
どのくらい水没してしまったかにもよって、被害は異なります。
タイヤの高さ半分以下の水没では?
車にとっての水被害を考える時、大きくは吸気系・排気系・電気系統へのダメージです。
タイヤがつかる程度であれば、直接的にはこれらに影響があることは少ないです。
乾かせば問題ない場合が多いです。
ですが、故障の可能性が0なわけではありません。
それはブレーキローターへの浸水です。
『ブレーキローター』とは、タイヤを横から覗くとある、円盤状の部品で、車のブレーキに関係する重要なパーツとなっています。
水没するとこのパーツに錆が出てしまう可能性があります。
一時的に、この高さまでの水たまりを通過しただけ、というくらいなら、ブレーキの際の発熱でも解消しますが、この高さの水たまりにある程度の時間浸かっていたり、海水が混じっている浸水箇所を通過した場合はブレーキローターの交換の必要があります。
交換費用の目安は、約4,000円~5,000円(4輪で20,000円)くらいです。
マフラーまで水没してしまった場合は?
マフラーまで水没してしまった場合は、排気管の中に水や泥・砂が残っている可能性があります。
エンジンの排気ガスは、ある程度の風圧と熱があるので、勢いよく排出されていれば、風圧で水が押し出されたり、熱で水分が蒸発したりなどして、排気管から水が無くなることもありますが、排気管の中に水が残っているか、泥や砂・ゴミなどが入り込んでいないか、などは外観から判断することは出来ません。
もし、多量の水や異物が詰まっていて、気づかず乗ってしまうと排気ができずにエンジンがストップしてしまう可能性もあります。
エンジンは内部でガソリンと空気を混ぜた気体を燃焼させ、燃えカスである排気ガスを排出し、空いた空間にまたガソリンと空気を注入すると言う、このサイクルを繰り返すことでスムーズにエンジンが動きます。
その為、このサイクルの途中で、排気管の中に水や泥が詰まっていれば、十分に排気ガスが排出できず、正常なサイクルが出来なくなってしまい、エンジンの調子が悪くなったり、エンストを起こしてしまいます。
また、排気管を伝ってエンジン内部にまで浸水してしまうとマフラーからエンジンの排気バルブまでは、排気管でつながっていますので、動かせば、ウォーターハンマー現象(水撃作用)というものが起こる可能性があり大変リスクがあります。
『ウォーターハンマー現象』とは、本来は空気を圧縮しているエンジンが、水を圧縮しようとした結果、圧力に耐えられなくなり、破損してしまう現象のことを言います。
ウォーターハンマー現象を起こしたエンジンは、最悪の場合、致命的なダメージを受けて動かなくなってしまう可能性もあり、エンジンの取替が必要となったりと、修理費用も高額にな必要になる可能性もあります。
エンジンの排気バルブはマフラーよりも高い位置にありますが、深い冠水で車が浮いたり、下り坂を通ったりといった状況では車が前傾姿勢になりやすく、エンジンへと水が流れ込む可能性が十分にあり得ます。
車内まで浸水してきた場合は?
最近の豪雨では、車内の床面に当たるフロア部分を超えて冠水、浸水してしまうケースも多くなっています。
ですが、フロア部分を超えて冠水してしまうと、とエンジンの吸気部分に水が入っている可能性があり、エンジンが故障してしまうケースも考えられます。
また、浸水や冠水した水が海水の場合は、海水には電気を通す性質がある為、電気系統がショートすることで火災を引き起こす可能性もあります。
フロア部分まで浸水している場合は無理に動かそうとしてはいけません。
一見被害が無いように見えても見えないダメージがあるかも
水没車や冠水車は、外見上のキズなど目に見える範囲だけで故障の具合を判断してはいけません。
目に見えない故障も多数あります。
また、海水の場合は金属の腐食も進んでいきますので水害によるさまざまな劣化によって、後々トラブルや故障が発生する可能性も考えられます。
また、車内まで浸水した場合は細かい泥などが入り込みますし、シートなど布製品は臭いがやカビが発生するので、取り替える必要があるかもしれません。
車内への浸水があった場合は、かなりの修理になりそうですね。
車が水没してしまったときの修理費用はいくら?
続いて水没した車は修理が可能かどうかです。
高額修理になってしまうのならば、買い替えてしまう方が良い場合もありますよね。
水没した車の修理費用の目安
車に愛着や拘りがある人は、例え水没した車でも修理して乗りつづけたいと思われる方もいらっしゃると思います。
もちろん、状態によってはエンジンを載せ替えたりと修理をすることは可能です。
ですがやはり、気になるのは修理費用ですよね。
修理費用の目安としては、
- 軽度の浸水:約5万円~
- シートの下まで浸水:約25万円~
- シートの上まで浸水:約50万円~
- 電子系統の部品交換やトランスミッションの交換が必要な場合:100万円以上
更に水没車の場合、すでにエンジンがかからず動かせない場合も考えられます。
その場合は、JAFやロードサービスなどを呼ぶ費用がかかる可能性があります。
水没した車の年数によって判断する
上記のように多額の費用をかけて修理し、乗り続ける価値があるのかどうかを考えましょう。
目安としては、発売から5年以内であれば、修理するかどうかを保険会社と相談しながら、検討してもよいと思います。
ただ、7年以上の車だと、市場価値があまりありません。
その為お金をかけて修理するメリットがありません。
修理費用は保険でカバーできるかどうか
修理費用は、保険でカバーできるかも重要ですよね。
ただ、保険は車両保険となりますので加入しているかどうかです。
新車の間は入っていたが、年数が経ち解約してしまったと言う方もいらっしゃるかもしれません。
まずは、加入している車両保険の保証内容を確認しましょう。
修理費用を全額保険でカバーできない時は、手放すことも考慮したほうがよいかもしれませんよね。
保証内容をよくチェックし、保険会社と相談しましょう。
また、日頃からディーラーで保険をお願いしている場合はまず担当の方に相談するのが良いと思います。
ただ、かなり高額になることは覚悟しなくてはいけません。
車両保険があるかどうかも重要となってきますね。
車が水没した場合修理するまでに気を付けておくこと
水没した車を修理するか、廃車にするのかと言うのは大きな決断ですし、即決と言う訳にはいかないと思います。
では、判断するまでに車が水没した後何か気を付けておかなければいけないことはあるのでしょうか?
早めの判断が今後を左右する!
車が水没した場合、1度水に濡れてしまうと時間が経つごとに被害は増えていきます。
修理か廃車!のような即決は難しいかもしれませんが、早めの判断が車の今後を左右することになります。
車が水没した場合は何からやれば良いのか簡単に順序をご紹介します。
- 自動車保険を確認しよう!
水害による損害は、車両保険を使うことができますし、車両保険を使っても次回の保険料は上がりません。 - 車の水没具合はどう?
『タイヤ中央、タイヤ上、フロアー、シート下、シート上、ハンドル下、ハンドル上、マフラー穴上、フード上』どのあたりまで水没してしまったのかを確認します。 - 修理代は予算を決めておく!
水害の場合上記でもご紹介したように修理費用は、かなり高額になりますので、購入費用や下取り査定を基準に、修理予算は決めておきましょう。 - 早めの決断を!
水害の車は、時間が経過すると損害を広がりますので、修理する場合は早く決断しましょう。 - ローンの残債確認
修理しない場合は、廃車となりますのでその場合は、残債を整理する必要があります。
車両保険に入っている場合は、保険金の支払いは、残債の整理が優先され、その差額が手元に残ります。
修理しても故障が起きる可能性が高い
水没した車を使用し続けるのはリスクがあります。
一旦水に浸かると、車の部品は急速に劣化してしまいます。
特に海水に浸かってしまった場合は、部品の腐食が進んで不具合の原因になってしまいます。
淡水の場合でも、部品に付着した泥やゴミが故障を引き起こす可能性が十分あります。
また、近年の車には電子制御部品が多く使用されていますので、このような部品は水に弱いので故障してしまう可能性が高いです。
また、これらは修理直後は走行可能でも、時間の経過によって不具合が生じてくる場合もありますので注意しましょう。
また、浸水した車はシートが水を吸収しており、時間が経過するとカビによる悪臭が発生するケースが多いです。
修理しても乗り続ける場合にはこのようなリスクがあることも知っておきましょう。
安全が確保されたらまずしなくてはいけないこと
最後に、車が水没し、事態が落ち着き安全が確保されたら、まずやっておきたいことがあります。
それ車内の水を抜くことです。
車内に水が残るほど水没している場合は、まず水を出すと思いますが、車内の水は抜けている場合でもしっかり乾かさなくてはいけません。
オーディオやカーナビをはじめ車内には電気機器が沢山ありますので、水だけでなく湿気も大敵です。
また、シートも濡れたままではカビが生えてしまいますよね。
修理する可能性がある場合は、それ以上状態を悪化させないようにしておきたいですよね。
また、可能であればバッテリーも外して置ければベストです。
車の故障を軽減することが可能です。
被害に呆然としてしまっている方も多いと思いますが、早く判断して対応しておかなくてはいけませんね。
新車・中古車を買う時の下取りで損しない必勝法は?
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しかし、ディーラーの下取り金額に騙されてはいけません!!!
ディーラーは『下取り金額を低めに提示』しているのです。
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どこのディーラーでも最初は下取り価格を低く提示してくるので、一括査定で買取相場をチェックしていくのを忘れないようにして下さいね。
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ディーラーの下取りで損したくない方、比較用に見積りを取ってみたい、相場だけ知りたいという方は、無料で簡単にチェックできるのでお早めに試してみてくださいね。
まとめ
今回は車が水没してしまった場合修理はできるのかについてご紹介してきましたが如何でしたか?
車が水没してしまうような自然災害に見舞われた場合、車よりも命が助かったことを喜ばなくてはいけないかもしれません。
ですが、車は日常生活には欠かせない方も多いと思います。
精神的なダメージも大きいと思いますが、切り替えて早めの判断をすることが車の故障は減らせるかもしれませんね。