今回は、日産モコのバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎ方についてご紹介します。
スズキのOEMであるモコはMRワゴンの姉妹車でもあり、2016年に販売を終了しています。
販売終了してから年数が経つにつれ、バッテリー関係のトラブルも増えてくるようです。
車に詳しくない方であれば、バッテリーが上がったときにどう対処すればいいのか焦ってしまいますよね。
それでは、日産モコのバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎ方についてお届けしていきますので、お見逃しなく!
日産で独自に作っている軽自動車は聞いたことがないですね。
OEMの方が余計な費用もかからないから、いいとこ取りで内装や外観をカッコよくすれば売れる自信があるんでしょうね。
日産モコにはバッテリー上がりの問題もあるみたいですよ!
【目次】
日産モコに使われているバッテリーの種類は?
日産モコのバッテリーには、最新のモデルでは2種類があります。
1つは普通車用で、1つはアイドリングストップ車用になります。
日産モコのバッテリーは2種!
日産モコの最後のモデルでは、普通車のバッテリーは『60B19R』、アイドリングストップ車では『M-55R』を使用しています。
このモデルは3代目になりますが、バッテリーも段々と性能の良いものに変わってきています。
価格は?
3代目モコで使用しているアイドリングストップ用の『M-55R』の場合です。
カーショップでは同じ型式のものを30,000円ほどで販売していました。
それが通信販売では8,000円程度とのことです。
これだけの価格差があるのも理解が難しいですね。
いくら工賃や、バッテリーの廃棄にお金がかかるといっても、約2.5倍の価格差には驚きました。
また、通常の『60B19R』も社外品であれば、6,000円程度で変えるバッテリーです。
バッテリーの型式の読み方は?
通常のバッテリーを参考にしてみます。
日産モコでは『60B19R』のバッテリーでしたが、アルファベットの『B』は短側面サイズを表します。
19は長側面の長さです。
最初の60という数字はバッテリーの性能を表し、バッテリーの容量とは関係ありません。
あとで表を使ってもう一度ご説明します。
また、アイドリングストップ車は、アルファベットに『K~T』で終わります。
つまり、この間のアルファベットが使われていれば、アイドリングストップ用のバッテリーだと分かります。
基本的には普通車とバッテリーの大きさが変わらないため、普通車の型番に対応してアルファベットの文字が対応されています。
以下に表記します。
- K:B19
- M:B20
- N:B24
- Q:D23
- S:D26
- T:D31
このように対応しており、『M-55R』であれば、外形寸法がB20ということです。
つまり、B = バッテリー短側面のサイズ = 幅129mm × 箱高さ203mm です。
20 = 長側面の長さ = 200mm となります。
55 = バッテリーの性能ランク = 数字が大きいほど性能が良い。
R = バッテリー『プラス』端子の位置 = 『プラス』端子が右側にある。
標準車用バッテリー型番の見方
『60B19R』を例にとると、下記表の『B』のところになります。
よって幅が129mmで高さが203mmと分かります。
そして長側面の長さが190mmと理解できます。
またバッテリーのプラス端子は右側『R』にある事を意味します。
記号 | 幅『単位mm』 | 箱高さ『単位mm』 |
A | 127 | 162 |
B | 129 | 203 |
C | 135 | 207 |
D | 173 | 204 |
E | 176 | 213 |
F | 182 | 213 |
G | 222 | 213 |
H | 278 | 220 |
日産モコのバッテリー上がりの原因は?
日産もこの場合には、通常のバッテリー上がりの他に、モコ特有のバッテリーの不具合の原因を抱えています。
今回は、そこに大きく焦点をあてて説明してまいります。
日産モコも通常のバッテリー上がりに注意!
日産モコの場合も、電気の点けっぱなしや、バッテリーの酷使、バッテリーの消耗には注意が必要です。
特にアイドリングストップ車では、バッテリーの状態を常に気にしておいた方がよいでしょう。
また、バッテリー消耗の兆候があれば、ディーラー等でバッテリーの状態を確認してもらいましょう。
2代目ターボ車はバッテリー上がりに要注意!
日産モコのターボ車では、バッテリーあがりやオーバーヒートの危険性があると報告がされています。
その不具合の原因は、クランクプーリーのガタから来るベルト滑りのようです。
エンジンをかけている時にボンネットを開けるとベルトが回っていますが、あのベルトの滑車部分であるクランクプーリーの部分に問題があるようです。
H18年1月~19年11月の期間に生産された2代目モコのターボ車はこのクランクプーリーを取付しているボルトの締め付け方法が不適切でだんだんボルトが緩んできます。
クランクプーリーにガタがでてベルトが滑ってしまうことでこのベルトで駆動している発電機がちゃんと発電しなくなりバッテリーあがりになるとの事です。
同じベルトで駆動しているエンジン冷却水を循環させるウォーターポンプも機能せず水温上昇の警告灯が点灯してオーバーヒートになってしまう危険性もあるようです。
このクランクプーリーに対しサービスキャンペーンがアナウンスされた経緯があると報告があります。
症状としては、エンジンルームから異音です。
最終的には、バッテリー上がりやオーバーヒートに見舞われる危険があるとのことです。
サービスキャンペーンの対応は?
上記の対策として
- ボルトを新品に交換し適切な方法で締付をする。
- プーリーなど損傷がある場合損傷部品も新品に交換する。
といった対策がとられています。
バッテリー上がりは満タン法でチェック出来る?
カー用品店等でバッテリーテスタの数値を見せられて、バッテリーの交換を勧められることがありますが、それは間違いです。
バッテリーが弱っているかは、バッテリーを満充電にして放電状態を見ないとバッテリーの本当の状態は分かりません!
バッテリーの点検は満充電で行う?
バッテリー点検の基本は、バッテリーが満充電時に点検をしなければ正確なバッテリー点検はできません。
これ事も知らないので、1年しか使っていないのにバッテリーテスターで点検したら、要交換という結果を見せられて、バッテリー交換をすすめられたという事は多くあるようです。
しかし、その判断は間違いだと思ってよいでしょう。
どんな高性能バッテリーでも、放電状態で点検したら出力が出ず、要交換になるのは当たり前です。
いつもカーショップでバッテリーの状態が悪いと言われましたが、信じなくて良かったです。
バッテリーは使えば使うだけ劣化すると聞いたのはその通りだったんですね。
サルフェーションとは、放電の繰り返しで硫酸塩が結晶化して負極についてしまい、充電がしにくくなったり、電気の流れが悪くなってバッテリーが悪くなることですね。
つまりは経年劣化によるものですね。
日産モコのバッテリー上がりの対処法は?
日産モコのバッテリー上がりの対処法は、ロードサービスの利用かブースターケーブルを使ったジャンプスタートが一般的です。
ロードサービスを利用する
JAFの利用や、任意保険のオプションサービスのロードサービスも利用価値がありますが、一般の企業でも、ロードサービスを行っているところがあるようです。
救急センター24時と銘打って、電話帳やネットに載せてあるようです。
金額は、ジャンプ料金が8,000円と夜間料金の2,000円の合計で、10,800円だったとの報告があります。
時間も1時間以内に来てくれて、作業は10分で終わっているようです。
JAFが忙しくて時間がかかりそうだった場合には、利用して良い場面もあるかもしれません。
覚えておくと良いでしょう。
ブースターケーブルを使ったジャンプスタート
みなさんが良く見る光景のバッテリー復活劇です。
協力者とブースターケーブル、それに扱う知識が必要です。
そんなに難しいこともありませんので、次の項で説明致します。
最近ではJAF以外のロードサービスも参入してきたんですね。
それだけ需要もあるって事なんでしょうか。
でも、やっぱりブースタケーブルでジャンプは基本ですよね!
日産モコのケーブルのつなぎ方は?
日産モコがバッテリー上がりになった時には、ブースターケーブルを使ってジャンプするやり方が一番先に思いつきますよね。
ケーブルのつなぎ方をご説明します。
ケーブルはゆっくり順番につなぐ!
まずは、救援車に、できるだけ近づいてもらいましょう。
ケーブルが届く位置にきたらつなぎます。
まずはプラスから繋ぎます。
プラスは故障車からプラス端子に赤いケーブルをしっかりと繋ぎます。
続いて赤いケーブルの反対を救援車のプラスにつなぎ、プラス同士が繋がれました。
次にマイナスをつなぎますが、今度は救援車から繋ぎます。
そして最後にマイナスを故障車につなぐのですが、マイナス端子ではなくエンジンのボルト等につないでください。
どうしても金属部分が無い場合には、マイナス端子につないでも構いません。
プラスとマイナスの間違いには注意!
まず注意しなければいけないのは、プラスとプラス、マイナスとマイナスをつなぐことです。
反対につなぐとショートしてしまいます。
ショートした場合には救援車に影響が出る場合もあるので、十分な注意が必要です。
助けてもらっているはずなのに、一緒に巻き込んでしまうことになってしまいます。
つないだ後は救援車のエンジンをしばらく回してから、故障車のエンジンを始動でしたね。
故障車のエンジンがかかっても、エンジンはかけたままで、1時間位はドライブでもして充電するんでしたね。
ケーブルの外し方はつけた順番の反対で外すんですね。
日産モコはバッテリー関連のリコールが多い?
スズキOEMであり、MRワゴンの姉妹車ですから、リコールの場合も一心同体になってしまいます。
せっかく内装も良く、可愛いと評判だっただけに勿体ない気持ちがします。
補助電源モジュール構成品の不良によるリコール
日産モコは、2018年にリコールの届け出がされています。
内容は、補助電源モジュールの構成部品の溶着が不適切で、内部に亀裂が生じているものがあります。
それによって、通電の繰り返しで部品が傷付き、アイドリングストップシステムOFF表示灯が点滅してアイドリングストップが停止したり、エンストする危険があります。
改善の内容として、補助電源モジュールを良品に交換します。
『リコール届出番号4371』
エンジン補機ベルトの構造の不具合によるリコール
同じく2018年の同11月にリコールの届け出がされました。
内容は、エンジン補機ベルトの構造が不適切なため、耐久性が不足しているものがあります。
ベルトの共振によってベルトが破断して、オルタネーターやウォーターポンプが停止して警告灯が点灯します。
最悪の場合、走行中にエンジンが停止して再始動できなくなる危険があります。
改善の内容の内容としてエンジン補機ベルトを対策品に交換します。
『リコール届出番号4372』
日産モコには販売期間の割にはリコールが多いようですね。
OEM商品だから日産自体が悪いのわけでは無いようだけど、販売している以上は責任がありますね。
リコールは命の危険も考えられるという事だから、対象の可能性があれば、必ず確認が必用ですね!
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まとめ
今回は、日産モコのバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎ方についてお届けしてきましたが、如何でしたか?
日産モコは、通常のバッテリー上がりの他にも、バッテリーに関わる問題があったようですね。
その他でもリコールやサービスキャンペーンが届けられており、故障が多いように思ってしまいます。
もし、中古車で購入される場合には、修理歴などもみてリコール対策の確認をされた方が良いでしょう。