今回は、新型カローラツーリングの試乗記レポートをご紹介します。
カローラは1966年11月に初代モデルが発表されて以来、半世紀以上にわたって生産が続けられているトヨタの主要モデルの一つです。
そして先日9月17日に新型カローラツーリングが発売されました。
日本だけでなく、世界でも人気を博しているカローラツーリングですからどのような進化が行われたのか気になりますね!
それでは、新型カローラツーリングの試乗記レポートをお届けしていきますので、最後までお見逃しなく!
日本の道路事情も考えられた上での専用設計ですから、乗り心地も気になりますね!
【目次】
新型カローラツーリング試乗記基本スペック編
まずは新型カローラツーリングがどのような車なのかどうか見ていきたいと思います。
どのようなコンセプトがあって作られた1台なのでしょうか。
長年の歴史のある1台だからこそ、どのように改良が加えられたのか気になりますね。
カローラ・ハッチバークをベースに開発され居住性を向上
カローラツーリングは、カローラ・ハッチバックをベースに5300万ポンド(79億円)と40万時間を費やして作られた1台です。
トヨタはこのモデルを『家族の楽しみ』を実現できる車にすることが目標であったそうです。
『家族の楽しみ』とは、アウトドアを含む若い家族のあらゆるニーズに応えられるかどうかというところです。
その為には、まず十分な荷室も必要な為、ハッチバックよりも全長を283mm延長され、そしてホイールベースも60mm延長し、リアシートの居住性が向上されました。
新型カローラツーリングのボディサイズ
新型カローラツーリングは新型カローラスポーツに比べ全長+120mm広く、後部座席の広さは同クラスの中で最大を誇ります。
そして荷物室の容量は通常時で598Lと広々とした容量が最大の特徴です。
また、これらは上記にも記載しました全長とホイールベースを伸ばしたことによって新型カローラスポーツよりも、2列目と荷物室を広くとることを可能にしました。
新型カローラツーリングの乗り心地
ハイブリッド車とガソリン車では、先代モデルでは1.5Lでしたが、新型カローラツーリングでは1.8Lに変更されました。
その為、快適かつスムーズな加速感のある走行を実現させました。
また、ハイブリッド車にはE-Four(電気式4WDシステム)が採用された為、加速時や滑りやすい路面環境でも、スムーズに切り替えることが可能となりました。
これによって更に安定した走行と、低燃費を実現されました。
既に実際に乗られた方はこの進化をどのように感じているのでしょうか?
新型カローラツーリングの高評価試乗記レポート
続いて実際に新型カローラツーリングに乗られた方の口コミの中でも高評価なものをご紹介していきたいと思います。
①無駄のない走行性能
走り出してまずすぐに感じるのが、タイヤの転がり出しが極めて滑らかだと言う事だそうです。
この走り出しの滑らかさは高級車を思わせるほどのスムーズさでカローラの開発陣も自信を持っている点だそうです。
路面の凹凸をしっかり吸収し、荒れた路面を整えながら走っているかのように振動をしっかりとカットして、ドライバーに伝えません。
また、新開発のショックアブソーバーは、電子制御可変のような特別な機構を持たないが、新たに開発したオイルなども含めて、このクラスの常識を覆すものになったと言います。
そして、コーナリング時もこれまでのTNGAを採用したモデルの中でも、もっともステアリングフィールが優れたものに進化したのではないかと感じました。
これらの総合的にも、操作に対して忠実に反応してくれる無駄のないハンドリングが構築されており、毎日乗って飽きのこない軽やかさや味わいがあり、無駄のない走行性能を感じさせてくれそうです。
②視界の良さと開放感
新型カローラツーリングの内装は、インストルメンタルパネルを薄型かつワイド化したことで開放感が演出されました。
部品の合わせや形状・質感を統一させたことによって、上質感を表現し、Aピラーの細形化も合わさり、視界の良さも実現されていました。
フロントシートには、スポーティシート(WxBに標準)を採用され、座り心地の向上と後席のニースペースが確保されています。
また、カローラツーリングにはリバーシブルデッキボードを設定している為、荷室床面の高さを2段階に調節することが可能となっています。
上段にセットし、後席を倒せば長い荷物の積載に便利なフラットスペースが生まれますし、一部グレードでは下段にセットすれば背の高い荷物の積載が可能となります。
③ドライバーの意のままの挙動を叶えてくれる
新世代プラットフォームになったことで、先代のフィールダーに比べると、乗り心地や操縦性などかなり向上されたようです。
その為、ドライバーの意のままの挙動をしてくれる為街中を走っているだけでも、気持ちよく運転出来ました。
プリウスと比べてもしなやかな運転を楽しめると思います。
④満足できるパワートレイン
動力性能は2009年に発売された2代目ウィッシュにも搭載されている、1.8Lノーマルエンジンが搭載されている為、基本設計は新しいとは言えません。
その代わり熟成が進み、洗練された回り方をするとも言えます。
吹き上がりはクセもなく、排気量が1.8リッターだからこそ、実用回転域の駆動力にも余裕があります。
新型カローラでは6速MTを1.2リッターターボに組み合わせていますが、1.8リッターでも気持ちの良い走りを味わえるのではないでしょうか。
実用回転域の駆動力に余裕があるから、エンジンノイズは小さい為に、更に上質な運転感覚を感じられる1台となっています。
1.8リッターハイブリッドはプリウスなどでお馴染みですが、『滑らかで静か』なのが特徴的です。
駆動用リチウムイオン電池が充電された状態であれば、通常の発進はモーター駆動のみで行われる為、エンジンが始動しても、ノイズも増えません。
アクセルペダルを踏みこんだ場合も、モーター駆動の支援で速度を滑らかに高めることができます。
ドライバーの意のままに車が動いてくれると言うのは、運転しやすさに繋がりますね。
新型カローラツーリングの低評価試乗記レポート
続いてカローラツーリングの低評価の試乗記レポートをご紹介していきます。
操作性など乗り心地は高評でしたが、もちろん良い評価ばかりではありません。
もちろん低評価な意見もあると思いますが、どのような意見があるのでしょうか?
①『カローラらしさ』の減少傾向
長い歴史のあるカローラだからこそ、昔からのカローラユーザーからはどんどん『大きく豪華に』なっていくカローラについては賛否両論な部分があります。
日本専用車という事で、全幅はグローバルモデルより小さくはなっていますが、それでも1745mmまで大きくなっています。
日本では1800mm以上となると支障が出てくると言われていますのでギリギリではないでしょうか。
また、装備やインテリアにおいても、従来のカローラからは離れていっているように感じている方が多いようです。
これらの背景には、トヨタのセダンタイプである『プログレ』、『ブレビス』、『アベンシス』、『SAI』、『マークX』、『プレミオ/アリオン』などがすでに生産中止、近いうちに生産が中止されるということでカローラにかけられている期待も大きくなっているようです。
これらゆえにカローラらしさが減少してしまっているようです。
長年のカローラファンの方には少々寂しい傾向ですね。
②全体的なバランスが悪さを感じる
外観は、フロントフェイスがよくまとまっており、ベースとなったカローラスポーツよりむしろ洗練さを感じさせてくれます。
また、全長は長いですが、フロントノーズが長く、オーバーハングを短く抑えたことで、流麗なシルエットにまとまり、カローラフィールダーの商用バンのような雰囲気が見事に払拭されています。
インテリアは『日本仕様』の車体サイズにこだわったゆえに、久々のステーションワゴンのビッグネームとしては、残念なパッケージングになってしまっているように感じている方も多いようです。
スポーティー感が増したからか、天井が低く座面も狭めで閉塞感がある。
居室が窮屈感がある為、荷室は期待できるかと思ったが、荷室も車格の割に狭く、ファミリー層では手狭さを感じそうです。
また、荷室の底部が高いため、少し高さのある荷物を積むと、リアハッチの窓が塞がって後方視界が妨げられそうです。
また、収納は少なめで統一感はありますが全体的にバランスが悪い感じがしました。
ファミリー層の需要も多い車種なだけに、収納性がイマイチなのは辛いところがありそうですね。
そのような方には今のカローラツーリングはどうしても納得のいかない部分も出てくるのではないでしょうか。
ですが、車自身は素晴らしい車ですから新しいファン層の獲得となっていくのかもしれませんね。
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まとめ
今回は、新型カローラツーリングの試乗記レポートをご紹介してきましたが如何でしたか?
まだ発売されて間もない事から、あまり試乗された方のレポートも少ない傾向にあるようです。
ですが、その少ないレポートの中でも運転しやすさや、ドライバーの思いのまま走ってくれる挙動性については大変好評を得ているようです。
ただ、改良に伴って長年のカローラの歴史が引き継がれているかと言うと、一概には言えずカローラらしいデザインは失われつつあるようです。