今回は、日産NV200のバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎ方についてご紹介します。
日産NV200は商用車としても有名で、ニューヨークタクシー『イエローキャブ』として採用されたことはご存知の通りです。
また、キャンピングカーのベース車にも用いられ、その使用方法は多岐に渡ります。
外国でも人気があり、イエローキャブ以外にも他国で多様な利用がされています。
日本では、キャンピングベースカーのイメージが高く、車中泊にも適した車と言われます。
キャンプ等での使用が多い割には、大きなバッテリーは積んでいないので、電力源として期待には応えられていません。
そんなNV200のバッテリーに関する情報を中心に、バッテリー上がりの救済方法等をご説明してまいります。
それでは、日産NV200のバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎ方についてお届けしていきますので、お見逃しなく!
もともとが、その為に作った車ではないので仕方がありません。
商用車として使われるには、このバッテリーで充分なんですね。
【目次】
日産NV200のバッテリー上がりの原因は?
日産NV200は下記のバッテリーを使用しています。
- 標準仕様バッテリーサイズ:34B19L / 46B24L
- 寒冷地仕様バッテリーサイズ:55B24L
標準サイズで小さなものでは、マーチより小さなバッテリーを積んでおり、わずかな原因がもとでバッテリー上がりが起こることも考えられます。
主なバッテリー上がりの原因から説明してまいります。
電気の点けっぱなし!
日産NV200は車内泊もできキャンピングカーのベースにも使用されているので、アウトドアでの使用が多い車です。
キャンプ時などに電装品をたくさん使用してエンジンをかけないままでいると、バッテリーの容量がなくなり、バッテリー上がりになる事があります。
便利な事はいいことですが、使い方を間違えると危険な車中泊になってしまいますので、注意するようにしましょう。
バッテリーの酷使!
夏のエアコンは必需品ですよね。
最近の猛暑でもバッテリー上がりが良く聞かれました。
特に渋滞している時などは、アイドリングストップ車では、エンジンが停止して、放電のみが行われます。
満充電であっても、割と短い時間でバッテリー上がりが起きる事があるので気をつけましょう。
渋滞時はオーディオやナビ等も使い、猛暑でエアコン全開にすると、あっという間に不調の兆しが出てくるので、兆候があったら電気の使用を控えるようにしましょう。
また冬場はバッテリーの能力が下がります。
気温0度の状態では、バッテリー能力の80%しか発揮できないと言われています。
夏の酷使で弱ったバッテリーが、また冬場の寒さで8割に性能が落ちるので、バッテリー上がりの可能性は高くなります。
バッテリーの寿命!
アイドリングストップ車のバッテリーの寿命は約3年と言われています。
パッケージに3~5年等の表示があっても、注意書きにもあるように、使用の仕方で使える期間も変わってきます。
表示の期間より短い期間しかもたない場合もあります。
ライトや室内灯が暗くなったり、パワーウインドが弱くなったりしたときは、バッテリーが弱ってきた兆候である場合も多いので、専門店などでバッテリーの状態を確認してもらいましょう。
商用車としても使われているから、改造する場合にはバッテリーも性能が良いものに変えることも多いようです。
キャンプ中のバッテリー上がりは恐いから、定期点検が必用ですね!
日産NV200のバッテリー上がりの対処法は?
日産NV200のバッテリー上がりの対処法は、通常と同じでブースターケーブルを使ったジャンプスタートが一般的です。
原因がわからない場合には、ロードサービスの利用も欠かせません。
救援車によるジャンピングスタート?
まずは、一般的なブースターケーブルを使って、他車から電源を分けてもらい、その電源を借りてエンジンの始動を行います。
この場合には、救援してくれる車がいること、接続のブースターケーブルがあること、ケーブルをつなぐ知識があること、救援の車が同じ電圧の車であることの要件を全て満たす必要があります。
トラックは同じ電圧でないので無理ですが、普通の乗用車であれば同じなので問題ないでしょう。
稀に特別なSUV等では電圧が違う場合もあるので確認されたほうが安全です。
長く車に乗っている人であれば、ブースターケーブルを持っている人も多く、ケーブルを持っている人の多くは、使い方も知っているのでお願いしてみたら良いでしょう。
ご近所の話しやすい人や、親戚で近くに住んでいる人がいれば聞いてみるのも良いですね。
ロードサービスの利用?
JAFに加入している場合や任意保険のオプションにロードサービスが付いている場合には、利用するのもよいでしょう。
特に原因が分からない場合や、ケーブルのつなぎ方に自信が無い人も、プロの人が診てくれるので安心です。
ダメでも工場などまでレッカーしてくれるので助かります。
会員になっていなかったり、保険のオプションにも付いていない場合には結構な金額を取られますが、保険のオプションについていたら利用すべきです。
どうしたら良いか分からない時には、保険会社に電話すれば対応してくれます。
バッテリーの交換!
バッテリーが寿命の時期を迎えていれば、ジャンプスタートしてもすぐに止まってしまいます。
こうなれば、バッテリーの交換しかありません。
ロードサービス等を利用して、交換できるところまで運んでもらう必要があります。
自分で買ってきて交換する方法もありますが、バッテリー自体が軽いものではありませんから、歩いて運ぶことを考えると、ロードサービスを利用するべきでしょう。
近くに、ガソリンスタンドやカーショップがある時は少し考えても良いでしょう。
バッテリー交換といっても、それほど難しいものではなく、工具もスパナ程度で充分ですから、自信のある方はチャレンジするのも良いでしょう。
また、日産NV200のような車にはコンピューターが設定情報などを記憶しています。
バッテリーが上がった時点で、全てのデータが消えてしまうとの報告もあるようです。
ただ新しいものに交換して設定がリセットされると、エンジンの調子が悪くなる場合もあるようですので、できればデータのバックアップなどをしておき、交換後にデータの復旧をしたほうが車の状態も良くなりますので、頭に入れておきましょう。
じゃあ、ジャンプスターターは持っておいた方が良さそうですね。
ロードサービスも時間がかかるかもしれませんよね。
日産NV200のバッテリーのブースターケーブルの正しいつなぎ方!
ブースターケーブルを使ってジャンプ復旧する場合のケーブルのつなぎ方と、手順をご説明いたします。
ブースターケーブルのつなぎ方!
まずボンネットを開けてバッテリーを確認してください。
上のバッテリーの型式の表示とバッテリー端子も確認していおきましょう。
日産NV200のバッテリーは12Vです。
トラックは24Vで電圧が違うのでジャンプはできません。
但し12Vのバッテリーが2つ繋がっている場合には、片側のみにつなげば問題ありませんが、繋ぎ方が分からない場合にはトラックのドライバーの方のほうが詳しいので聞いてみて下さい。
ではバッテリーにケーブルをつなぎましょう。
プラスとマイナスは絶対に間違えないようにします。
まずは、プラスからつなぎます。
故障車のプラス端子に赤のプラスケーブルをしっかりとつけます。
続いて、救援車のプラス端子に赤のプラスケーブルをつなぎます。
次は黒のマイナスケーブルです。
今度は、救援車からつなぎます。
救援車のマイナス端子に黒のマイナスケーブルをつなぎます。
最後に黒のマイナスケーブルを故障車につなぐのですが、端子ではなくエンジン部分のボルト等の金属部分につないで下さい。
金属部分が見つからなければ、マイナス端子につないでも構いません。
以上で接続は完了です。
ジャンプの手順!
ケーブルの接続時は、救援車のエンジンを切って行って下さい。
ケーブルがつながったら、救援車のエンジンをかけて、充分にバッテリーが充電されるまで待ちます。
そうしたら、故障車のエンジンを始動してみます。
エンジンがかからなかったら、5秒位おいてまた再始動してみます。
連続で10秒、セルを回しつづけないように注意して下さい。
大体、これでエンジンがっかるはずです。
エンジンがかかっても、エンジンは止めないでください。
エンジンをかけたまま、ケーブルを外します。
今度はつけた順番と逆に外します。
- 故障車のマイナスを外す。
- 救援車のマイナスを外す。
- 救援車のプラスを外す。
- 故障車のプラスを外す。
以上でケーブルが外れました。
故障車はバッテリーの充電のため、1時間ぐらいはエンジンをかけたままにします。
止めてしまうと、またかからなくなる事も多いので、できれば原因の追究も兼ねて、そのままディーラーや整備工場に行かれることをお勧めします。
ホテルがあれば、バッテリーの充電も可能かもしれませんね。
でもホテルに行ったり来たりでは、キャンプの意味がないですよね!
日産NV200のサブバッテリーを対策にサブバッテリーを増設!
日産NV200バネットでの車中泊を快適にするため、サブバッテリーを増設したいと思う方も多いでしょう。
なにせマーチよりも小さなバッテリーを積んでいるNV200バネットですから、キャンプで電源を使おうなんていう考えは無謀です。
駆動用バッテリーとは全く別のサブバッテリーの設置方法をご紹介します。
サブバッテリーもDC12Vが普通?
最近ではサブバッテリーに、大容量のリチウムイオンバッテリーを使用するケースもあるようですが、車載用は数十万円するので、あまり普及していないのが現実です。
基本的にサブバッテリーも充電が必要で、キャンピングカーなどではオルタネーターからラインを引き走行充電器を介してサブバッテリーに充電を行うシステムが一般的になっています。
また外部充電装置を使い、家庭用のAC100Vから変圧器を使って充電するキャンピングカーも多いようです。
サブバッテリーは、メインバッテリーと同じDC12V仕様を使うのが一般的で、容量としては100Ah位になります。
この容量だと低電流で使用した場合には、約1200W相当の電力が供給できることになります。
これだけの容量があれば、単純計算で消費電力が100Wの電気製品を12時間作動し続けられます。
注目のソーラーパネルの充電システム!
最近流行しているのがソーラー発電システムとの併用です。
ルーフにソーラーパネルを装備し、ソーラーチャージコントローラーを介してサブバッテリーに充電する方法が注目されています。
ソーラー発電を利用すれば、走行充電での充電量が少なくても太陽光さえあれば充電し続けられ、エンジンを停止しても充電ができます。
またソーラーパネルの種類によっては、多少の曇りでも発電するので、サブバッテリーの電気を使っても容量低下に歯止めがかかることにもなります。
インバーターの設置
インバーターとは電気の種類を変える変換器と思えば良いでしょう。
電気の種類は2つのタイプがあります。
一般家庭用のコンセントからの電気はAC100V『交流100V』というものです。
クルマのメインバッテリーやサブバッテリーは一般的にDC12V『直流12V』です。
DC12V『直流12V』のバッテリーで家電製品を使う為には、電気の種類をAC100V『交流100V』に変換する必要があり、その変換を行う機器がインバーターと呼ばれています。
もしインバーターを使用しない場合には、DC12V用の電気製品を使う方法もあります。
最近では、キュンピングカー用とか車専用にDC12Vの冷蔵庫なども販売されています。
どちらにしても、サブバッテリーと同じ電気の種類も電気製品を使わなければいけません。
サブバッテリーシステムメーターパネル
サブバッテリーシステムメーターパネルとは、サブバッテリーだけでなく、メインバッテリーの電圧も表示されてサブバッテリーシステムのON・OFFもこのパネルで操作が可能な画期的なシステムです。
見やすいデジタル表示でバッテリー電圧を管理できるので安心して車中泊を楽しむことが出来ます。
一番重要なメインバッテリー電圧も表示されるので、メインバッテリーからの電源で動いている電気製品『純正ルームランプ、オーディオ等』を使用していてもメインバッテリーの電圧がチェックできるので、バッテリー上がりをしてしまうミスが軽減できます。
だから、車専用の電気用品も販売されているんですね。
サブバッテリーは良い考えだけど、充電が大変ですね!
新車・中古車を買う時に下取りで損しない方法は?
新車・中古車を安く買うには、値引きを頑張ってもらうのが一番簡単ですが、下取りに出す車があるのならば、下取りに出すことで更に安く買えますよね。
しかし、ディーラーの下取り金額に騙されてはいけません!!!
ディーラーは『下取り金額を低めに提示』しているのです。
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これまで大切に乗っていた愛車は、1円でも高く下取りに出したいですよね?
その為には、あなたの愛車がいくらで売れるのか下取り相場を知っておく必要があります。
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その後ディーラーに査定金額を伝えたところ、17万円+1万円で18万円アップしてくれました。
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どこのディーラーでも最初は下取り価格を低く提示してくるので、一括査定で買取相場をチェックしていくのを忘れないようにして下さいね。
かんたん車査定ガイドでは、1分ほどの入力で申し込み後、買取相場が表示されます。
ディーラーの下取りで損したくない方、比較用に見積りを取ってみたい、相場だけ知りたいという方は、無料で簡単にチェックできるのでお早めに試してみてくださいね。
まとめ
今回は、日産NV200のバッテリー上がりの原因や対処法、ブースターケーブルの正しいつなぎ方についてお届けしてきましたが、如何でしたか?
また、日産NV200をキャンピングカーに改造する場合には、サブバッテリーを増設する事が多いようです。
メインバッテリーを上げてしまったことがある方は、サブバッテリーを使う事を検討してみてはいかがでしょうか?
また災害時の援助にもなりますので、バッテリー上がりを起こさないためにも対策が必要になると思います!